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翻訳、ローカライズの品質とは

翻訳・ローカライズの品質とは

翻訳やローカライズの品質についての考察

翻訳、ローカライズというビジネスに限らず、「品質」は非常に重要な要素です。 品質が最重要要素となるビジネスが多く存在するのはその証明です。 一般的にビジネスでは、あらゆるサービス、製品には、品質、納期、価格がそれぞれ存在し、この 3 つのバランスによって結果や成果に影響を与えます。

たとえば価格が安ければ品質もそれなりのものになりますし、時間を急ぐものであれば価格が少し高めだったりします。これは原因と結果の法則があるのです。納期や価格は、業種や分野によって明確な基準を持っています。

では、残りの 1 つの要素である「品質」とは一体何でしょうか?

そして、どうすればその「品質」を理解し、活用することができるのでしょうか?

まず最初に品質を定義するためには、貴社にとっての「品質とは何か」を考える必要があります。 「品質」という言葉の持つ本質を理解せずにビジネスを進めるのはあまりにもリスキーです。そして、品質とは次の1文で説明することができます。

品質とは、お客様が「望んでいるとおりのものを得る状態」です。

つまり、お客様が「こういうものが欲しかったんだ」と感じることが出来れば、それは結果として「品質が良い」ということになります。そしてお客様が結果を手にする前に、この品質を事前にコントロールすることでこの状態を得ることができれば、必ず満足を得られるでしょう。

弊社の翻訳、ローカライズ サービスでは、「無料翻訳トライアル」というサービスがあります。無料で少量の翻訳を行い、その訳文を評価しご納得していただいた上でご発注をしていただくという仕組みです。

このステップを飛ばしてしまい、期待通りの訳文を得られなかった場合、結局のところ損をするのはお客様ご自身です。さらに悪い事に、期待を裏切られるだけでなくリカバリもしなければなりません。このような事態に陥る前に、しっかりと翻訳やローカライズサービスの品質について考え、そして定義づけしておきましょう。

そのためには、

・「翻訳、ローカライズの品質」の定義づけ

・「翻訳、ローカライズの品質に満足するためのコントロール」

の 2 つのポイントを理解する必要がありますが、一旦理解してしまえば、後は簡単です。このポイントを抑え、実行可能な翻訳会社やベンダーと手を組み、協力すれば良いのです。

貴社のサポーターである、きめ細やかで確実な翻訳品質を提供できる翻訳会社やベンダーを探すことができれば、長期にわたって満足行く結果を得られる状態を作り出すのは容易なことです。

さらに付け加えるとすれば、翻訳・ローカライズ サービスの品質とは訳文が素晴らしいだけにとどまりません。
営業の対応、不在時の応答、レスポンスのスピード、お客様の発注後の不安までも解消する説明とアフターフォローなども含まれます。現在の翻訳・ローカライズサービス業においては、これらはより重要なポイントとなります。

これらのポイントは各企業の教育方針や理念に深く関係しており、企業としての姿勢や考え方、さらには将来に渡るビジョンを確立している会社でなければ、満足のいく品質を提供するのは困難であると言えます。一個人で努力すれば何とかなるという時代ではないからです。

貴社にとっての「品質」とは何か、もう一度考えてみる機会を設けてはいかがでしょうか。

トライベクトルの翻訳・ローカライズ サービス

弊社では、上記の観点から常に「翻訳やローカライズの品質」を考え続け、貴社にとって最適なご提案をしております。
弊社の翻訳、ローカライズ サービスについては、 お気軽にお問い合わせよりご連絡下さい。


いま、求められる翻訳、ローカライズサービスとは

いま、求められる翻訳、ローカライズサービスとは

いま、求められる翻訳、ローカライズ(日本語化/多言語化)サービスとは

翻訳会社や翻訳エージェント、ローカライズベンダーが溢れる中、貴社にとって最適な翻訳会社を選ぶことはもちろん重要ですが、最近ではそれだけでは通用しないようになってきています。
そこでこの機会に真の翻訳・ローカライズ サービスとはどういうものなのか、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

学習能力を持つ翻訳会社、翻訳エージェント

今までの翻訳(産業翻訳)の定義では、

「翻訳とは、原文に忠実に翻訳すること」

というルールを持っていましたが、最近ではそれに加えてプラスアルファとしての付加価値を求めるお客様が多くなってきています。

例えば、英語から日本語への翻訳やローカライズの場合で考えてみると

・日本語訳だけを読んで、日本語のドキュメントとしてきちんと成立しているかどうか

・繰り返し仕事をしていく中で、お客様ごとにフィットした翻訳を作り、品質を向上させることができるかどうか

などがあげられます。

つまり、「英語をそばにおいておかないと日本語訳として成立しない」訳文ではもはや通用しなくなってきているということです。特に専門用語が頻繁に出現し直訳を好むマニュアルよりも、カタログやプレスリリース、ブローシャなどのマーケティングマテリアル(販促資料)の翻訳のケースで上記の例は多く見受けられます。

翻訳会社にとって、完全に意訳することは産業翻訳のルールから大きく逸脱してしまいますが、プラスアルファの機能を持つ翻訳会社でなければ、お客様の高度な要求に応える事ができなくなってくるでしょう。

また、学習能力を持っている翻訳会社は、日々進化しています。 お客様の要求に応えるための努力をしているからです。

スタッフひとりひとりのモチベーションがとても高いため、貴社にフィットしたサービスをより的確に提供できるようになります。 「役に立ちたい」「喜んでもらいたい」という気持ちの中から、貴社だけのご提案やアイデアを生み出し、ご提供することが可能なのです。

確かに、翻訳やローカライズそのものは地味な仕事かも知れません。
しかし、その経験の積み重ねを続けることが、お客様からの信用を得ることを知っています。訳文の品質を上げていく継続的な努力は、翻訳会社として当然であり、厳選された翻訳者と共に歩む翻訳会社こそ、次世代の翻訳会社と言えます。

このような翻訳会社とビジネスを進めることは、貴社のさらなる発展にも大きく貢献するでしょう。

安心できる翻訳会社、翻訳エージェント、ローカライズベンダー

貴社の好みに翻訳品質をフィットさせていく、というのは何も訳文に限ったことではありません。「サービス」の定義は広く、会社組織全体としての対応も非常に重要な要素の 1 つであると言えます。

例えば、各個人の社員によって対応がバラバラであれば、それは貴社にとって不安要素以外の何者でもありません。組織レベルでのホスピタリティが無ければ、サービス業としては不完全なものと言わざるを得ません。

では、安心できる会社の対応はどうでしょうか。 全てのスタッフが、その企業理念を共有し生き生きと働いています。 お客様の為になることを考え、行動しています。時にはミスをすることもありますが、スタッフ同士がフォローし合います。 本当にお客様のためを思うなら、お客様にアドバイスをすることもあります。 言われたことをきちんとやるのは当然です。常に、それ以上の付加価値を提供しようと考えているからです。

こういった翻訳会社は明るい雰囲気があります。自然にパートナーも協力してくれますし、一体感の中でお客様に対して最高のサービスを提供することが可能です。杓子定規だけではなく、柔軟性を兼ね備えているからこそできるのです。

このような翻訳会社、いえ、ローカライズベンダーや外注業者に出会えたらいいと思いませんか? 一流レストランや一流ホテルのサービスレベルを実現しようとしている翻訳会社こそ、安心できる翻訳会社であると言えます。ローカライズベンダーという位置づけではなく、パートナーとしてのポジション、関係性です。

いかがでしょうか。このように納品されるまでは目に見えない翻訳・ローカライズというサービスは、翻訳品質だけ、翻訳価格だけという基準で選択し判断することが非常に難しいサービスであると言えます。

そのために、「最適なバランスであるかどうか、納得できる結果を得られるのかどうか」をイメージし、判断する必要があるのです。

トライベクトルの翻訳・ローカライズ サービス

はじめて翻訳やローカライズをアウトソースする場合には、何を基準に選んだらいいのか分かりません。

・「マニュアル、取扱説明書を翻訳したいんだけど・・・」

・「ウチの分野の翻訳はできるのだろうか」

・「このソフトウェアをローカライズしたいんだけど、どこに頼めばいいのかな?」

・「本社の Webサイト(ホームページ)をローカライズして更新、管理していきたいのだができるだろうか?」

・「PDF ファイルしか手元にないんだけど・・・・」

 など、翻訳やローカライズといったサービスに色々な疑問をお持ちではないでしょうか。これらのご不安を少しでも解消していただくため、弊社では無料小冊子『翻訳会社の正しい選び方~損せず得とる 5 つの秘訣~』をプレゼントしております。ご希望の方は、お気軽にお申し込みください。


ネイティブチェックの真実

ネイティブチェックの真実

ここでは、通常の「翻訳+ネイティブチェック」という観点ではなく、「翻訳作業を弊社以外で行ったドキュメントに対して弊社でネイティブチェックだけを行う」というパターンについて考察します。

※弊社にて翻訳作業から行なう場合には、クオリティコントロールが可能ですので、これにあたりません。

ネイティブチェックの難しさ

本来、ネイティブチェックという作業はとても難しく高度なものです。

言葉は生き物であり、また読者によっても印象が変わるものであるため、そのすべてに対して満足する(させる)ことができるのかという根源的な問題に行きついてしまいがちです。

そう考えると、その国のネイティブスピーカーであることはもちろん、母国語の高い表現力や専門知識を持っていなければ、修正を加えることすらできないのはご理解いただけるでしょう。

つまり、ネイティブなら誰でもよく、ネイティブなら誰でもチェックできるということではなく、実際にはとても高度な作業であり、ここにネイティブチェックの 1 つの難しさがあります。

「好み」という見えない違い

さらに「十人十色」という言葉があるように、日本人が書いた文章を別の日本人が読んでも、好き嫌いの違いは出てしまいます。これは考えれば当たり前の話であり、「違い」があるということはごく自然なことだということです。

翻訳の品質を評価する際に、この「好み」や「嗜好」のレベルで判断してしまうのは、とても危険です。
自分が良いと思っていても、それはあくまで主観的な判断になりがちで、できるだけ普遍的、客観的に判断し、評価しなければなりません。

同じ文章を読んで必ずしも「自分が好きだから他人も好きだ」となる保証はどこにもないのです。これもネイティブチェックという作業を難しくする原因の 1 つになっています。

ネイティブチェックの注意点

では、ネイティブチェックを行う際にどんな点に注意すればいいのでしょうか。その一例をあげてみましょう。

母国語として自然な文章(表現)であるかどうか

当たり前ですが、とても重要な項目です。例えば「日本人は日本語をこのように使わない」と感じることがあります。それは主観(好き嫌い)ではなく、客観的な判断に基づくものです。このように、母国語として自然であるかどうかというのは、読み手が理解できるかどうかにも影響しますので決して手を抜くことができません。

好みに左右されない

好きか嫌いかで決めてしまうと、元も子もありません。これでは、A という人が OK でも、B という人は NG であり、C という人が読めばまた別の印象を持つことになります。ドキュメントごとの文章の特性は踏まえつつ、客観的なチェックをしなければなりません。

ネイティブチェックよりも翻訳の品質を

以上のように、注意点を踏まえて効率的にネイティブチェックを進める必要があります。

ネイティブチェックだけではすべてを解決することはできない

これはどういうことか、分かりやすく考えるために数値化してみましょう。仮に翻訳の最高の品質を 100 とします。そしてパターン A では翻訳の品質を 80、パターン B では 20 とします。

またネイティブチェックは、それぞれ逆とします。作業プロセスはどちらも同じ「翻訳作業+ネイティブチェック」です。

 
【パターン A】【パターン B】
翻訳の品質 20%翻訳の品質 80%
ネイティブチェック 80%ネイティブチェック 20%
では、ここで問題です。パターンA とパターン B のネイティブチェックの作業負荷はイコールになるでしょうか?

残念なことに、同等の品質(100 の品質)にする場合でも、まったく同じ作業負荷にはなりません。

パターン A の場合には、ネイティブチェックを行わず、新たに翻訳しなおす方が圧倒的に早いと言えます。そもそもの翻訳の品質が及第点に達していなければ、本来予定していなかったネイティブチェックの時間とコストを発生させるにもかかわらず、レベルもあまり上がらなかった・・・・ということになります。

つまり、パターン A とパターン B では、必ずしもネイティブチェック後の翻訳品質がイコールになるとは言えないのです。

これは、ここ数年見かけるようになった「ポストエディット」という考え方にも通じるところがあります。ポストエディットとは、翻訳作業を機械翻訳や自動翻訳で行い、人間の翻訳者がそれを手直ししていくという作業で、コストを抑えることができます。

 

 

 

上記の図のように翻訳、ローカライズコストを抑え、重視しすぎるばかりに、結果的ににコスト増になってしまうケースを引き起こさないようにしましょう。

最も重要なのは、ネイティブチェックで品質を引き上げる努力をするのではなく、最初の翻訳作業で品質を向上させておくことです。

パターン B のように、確認の意味でネイティブチェックをする分には、補助的な役割になりますので問題はないでしょう。

このように、ネイティブチェックだけを別途ご発注される場合にはご注意下さい。

定額ネイティブチェックプラン

弊社では、以下のようなお悩みをお持ちのお客様向けに「定額ネイティブチェックプラン」をご提供しております。

「自社の日本人スタッフが翻訳したけれど、ネイティブではないので不安が残る」

「いつも翻訳の品質にバラつきがあってきちんとチェックしないと心配」

「英語ではなく、中国語や韓国語が増えているが社内にチェックできるスタッフがいない」

このようなお悩みにもしっかりご対応しておりますのでご興味があればお気軽にお問い合わせください。

トライベクトルのネイティブチェック、英文校閲、英文添削について

弊社にて翻訳サービスを承った場合は、ネイティブチェック込みで対応しております。またネイティブチェックのみも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。


翻訳の見積もりに必要な6つのポイント

翻訳の見積もりに必要な 6 つのポイント

翻訳やローカライズは、無形のサービスであるため、お見積りを作成する時点で、しっかりと仕様を決めておく必要があります。なぜなら仕様が間違っていると出来上がりもお客様の期待するものとかけ離れてしまうからです。

「概算お見積り」や「参考お見積り」であれば、分量が分かれば作成することは可能です。

しかし、実際の翻訳対象の分量に増減があったり、ドキュメントの内容が予想していたよりも専門的であったりすると結局は追加コストが発生してしまい、お客様にご迷惑をおかけすることがあります。

このような事態を起こさないためにも、可能な限り正確なお見積りを作成する必要があります。 正確なお見積りを作成することで、貴社の予算や納期管理が一度で済みます。

・追加コストの発生率を抑える=貴社の予算管理がスムースに

・追加作業の発生率を抑える=貴社の納期管理がスムースに

また逆に、正確なお見積りでなければ厳密な意味での比較は困難となります。結果として、貴社の選択が誤ってしまうこともあるかも知れません。

金額で判断して安い翻訳会社に発注したが、納品された訳文の品質が悪く、他社に発注しなおしたり、自分たちで手分けして翻訳せざるを得なかったり、というケースはよく聞く話です。

翻訳会社に正確なお見積書を作成してもらい、失敗のない選択をするためには、翻訳対象のファイルを渡し、構成や内容をチェックしてもらうのが最良の方法といえます。

そこで今回は正確な翻訳・ローカライズのお見積り作成に必要なポイントをお伝えします。

※データの機密性が高い場合には、NDA(機密保持契約書)を事前に締結するのを忘れないようにしましょう。

ポイント1:翻訳・ローカライズ対象ファイルの準備をする

最初に必ず準備しなくてはならないのは、実際の翻訳やローカライズ対象の原稿ファイルです。具体的には以下のような種類のファイル形式があります。これらのファイルを手元に用意します。

ドキュメントの修理一般的に使用されるアプリケーション
マニュアル(取扱説明書)Adobe FrameMaker(フレームメーカー)
Adobe InDesign(インデザイン)
MS-Word
ソフトウェアやユーザインタフェース(UI)Resource ファイル
exe ファイル
テキストファイル
xml ファイル
マーケティング(販促資料)Adobe InDesign(インデザイン)
Adobe Illustrator(イラストレーター)
Adobe Photoshoo(フォトショップ)
MS-Powerpoint
MS-Word
PageMaker
QuarkXpress
HTML
WordPress

ポイント2:翻訳・ローカライズ作業に必要な参考資料の準備をする

実際の翻訳、ローカライズ作業に参考となると思われるものを準備します。

例えば、マニュアル翻訳なら旧バージョンの原文と訳文のセット等。用語集やスタイルガイドがあればベターです。

※とはいえ、信頼性の低い参考資料や旧バージョンのドキュメントなどは翻訳作業の判断を混乱させる一因となりかねませんのでご注意下さい。

翻訳に役に立つ参考資料とは

ポイント3:翻訳メモリ(Translation Memory)の準備をする

SDL TRADOS(トラドス)等で作成されている Translation Memory=TM(翻訳メモリ)をお持ちの場合には、品質の安定、コストダウン、納期短縮に大きく影響しますのでご支給下さい。

※ただし、これらの参考資料や TM の品質、精度については、信頼性がある場合のみ有効となります。これは簡単に言えば、「過去の訳文を流用する」=「良くも悪くも、過去の訳文の品質を踏襲する」ことになるからです。

つまり、貴社が納得していない品質の訳文が登録されている Translation Memory(翻訳メモリ)は、新規翻訳の助けにはならず、むしろ判断を惑わせた上に品質も上がらないことになるため、不要であるという意味になります。

TM の精度について

旧バージョンの翻訳に信頼性がない場合には、別途 TM メンテナンスも承っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

ポイント4:依頼予定の作業範囲を確定する

どこからどこまでの作業の見積もりを必要とされているのかをお知らせ下さい。

作業範囲納品形式
翻訳作業のみテキストファイル等で納品
翻訳作業+ DTP レイアウト作業ご指定のファイル形式で体裁や見た目を整えて納品
翻訳作業+ DTP レイアウト作業+印刷紙媒体として納品
翻訳作業+ HTML 編集/コーディングHTML 形式で納品
翻訳作業+ HTML 編集/コーディング+Web サイト更新/アップロードWeb サイト更新
テクニカルライティング+翻訳作業原文、訳文共に納品

これらのローカライズプロセスがそれぞれコストに直結しています。ただ安くするのではなく、プロセスを理解し、不要なプロセスや作業を極力排除することで、翻訳やローカライズの品質を保持したままコストダウンを行なうことが可能になります。

ポイント5:希望のスケジュールを伝える

お客様のご希望のスケジュールをお知らせ下さい。

そのスケジュールにそった形で作業を進めるという条件での翻訳のお見積もりや、その他の様々なご提案を行なっております。特にご指定がない場合には、一般的な翻訳作業スピードで算出いたします。

翻訳業界と翻訳会社

ポイント6:対象読者は誰になるのかを伝える

どのような職種、どのような知識レベルの方が対象読者となるのかをお知らせ下さい。

経営者と技術者向けでは、ドキュメント内で使用する用語も異なります。一般消費者に、専門的な用語を羅列したドキュメントを配布しても、伝わらないことが多く、それではせっかく翻訳しても無駄になってしまいます。「誰が読むのか」、つまり対象読者をハッキリさせる理由はここにあります。

これらの情報をお見積り対象ファイルと共にお知らせいただくことで、正確な翻訳作業やローカライズのお見積りを作成することが可能になるため、貴社の予算管理や納期管理のお役に立ちます。

※個別案件によっては、上記以外の情報が必要な場合もございます。あらかじめご了承ください。その他ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

翻訳やローカライズに関して正しいお見積りを入手し、適正なコスト、適正なスケジュールを元に納得できる品質でのサービスを受けることは、貴社の将来への成長を促すための 1 つのキーポイントであることは間違いありません。

弊社では、ご予算やご希望の納期、そしてご満足いただける品質とのバランスを最適化して翻訳やローカライズ サービスのご提供を行なっております。


正しい修正指示の方法

正しい修正指示の方法

貴社への実際の翻訳物の納品では、初校時に PDF ファイルをお渡ししております。その際に、「どのように修正指示を入れたらいいか分からない」という方のために、修正指示の目的とその具体的な方法をお知らせいたします。

また、指示の入れ方は翻訳・ローカライズ サービスだけではなく、広くその他の業務(カタログ制作や Webサイト(ホームページ)制作等)にも有効に活用できますので、知っておいて損はありません。

そもそも、修正指示の目的は何か?

そもそも、修正作業は何のために行うのでしょうか?それは、一刻も早くドキュメントを完成させ、貴社製品やサービスをマニュアルと共に出荷していただくことが目的のはずです。

そのために対象のドキュメントを「正しく修正する」ことが必要になるのです。

複数の意味を示唆してしまうような修正指示であると、弊社の DTP オペレーターが混乱し、スムーズに修正を行うことができません。結果、その都度ご確認をしなければならなくなり貴社にご迷惑をかけてしまうことになりかねません。

貴社のドキュメントを素早く完成させるためには、ご希望の形をオペレーターに正しく伝えることであり、その結果としてその後の確認作業もスムースになるのです。

PDF ファイルに修正指示を入れる際の注意点

主にデータでのやり取りが多くなるため、Adobe Acrobat の注釈機能を利用して修正指示を入れていきます。

その際、もっとも注意しなければならないのは、「どこからどこまでをどのように修正するのか」ということを明確にすることです。

自分だけが分かる指示では、修正作業も困難になってしまうため余計な時間やコストがかかってしまうことになります。お互いに損をしてしまう結果になりかねません。これでは当初の目的である「スムースな修正、納品、そしてリリース」の流れを止めてしまいますので、できるだけ分かりやすい指示を入れるというご協力をお願いいたします。

修正指示の種類

印刷等で使用される正式な校正記号は数多くありますが、基本的な校正記号を使うだけでも充分に対応可能です。

正しい校正記号を使うこと自体が目的ではなく、正しい指示を出し、間違いなく修正することが目的ですので、履き違えないようにすることが大切です。

修正指示のサンプル PDF

以下に、修正指示のサンプル PDF をご用意いたしましたので、ダウンロードしてご確認下さい。

⇒ サンプル PDF をダウンロードする

トライベクトルの翻訳・ローカライズ サービスについて

トライベクトルでは翻訳作業にもならず、上記のように修正指示の発生しやすい DTP、Webサイト(ホームページ)制作、印刷、納品までのフィニッシュワークに至るまでのトータルサポートをご提供しております。

翻訳・ローカライズサービス、翻訳コンサルティング サービスについてはお気軽にお問い合わせ下さい。