投稿者「tristaff」のアーカイブ

【徹底解説】Web サイト翻訳の見積もり依頼の方法

スタッフ N です。

昨年来、コロナ禍で Web からのリード獲得やコンバージョンに注力される企業様が増えており、弊社にもコロナ前と比べ 3 倍近くの Web サイト翻訳のご相談依頼が続いております。

様々なご相談をいただいておりますが、その中でも特に最近になって Web に力を入れ始めたお客様の場合、翻訳やローカライズのお見積りを作るにあたり、必要な情報が不足してしまい、やりとりにお手間をかけてしまう上、正確なお見積りをお伝えできなかったというケースもあります。

一方で、Web サイトの翻訳についての相談ポイントを正しく知っておかないと、発注後に齟齬が起きてトラブルになってしまう可能性があります。

そこで今回は、発注後のトラブルを防ぎ、お見積段階から納品まで、正しくスムーズにプロジェクトを実行していただくための方法をご紹介します。

翻訳の見積もりに必要な6つのポイント

外資系企業のための CMS を活用した Web サイトローカライズ

Webサイトの翻訳で最も多い見積依頼の4パターンとは

翻訳のお見積り依頼をいただく際に、ほとんどのお客様が以下の 4パターンのいずれかでご相談いただくことが多くなっています。

  • 翻訳対象の Web サイトの URL を送る(トップページの URL のみ)
  • 翻訳対象ページの URL だけを送る
  • 翻訳対象の Web サイトの URL と文字数を伝える
  • 翻訳対象となるテキストを Word か Excel で送る

上記のパターンにはメリットデメリットがあります。以下に解説します。

1. 翻訳対象の Web サイトの URL を送る(トップページ URL)

お見積り依頼時に翻訳対象の Webサイトのトップページの URLだけを送るパターンです。

問い合わせ例:

https://www.trivector.co.jp/

「上記サイトのお見積りをお願いします」

一番多いのがこのパターンでのお見積り依頼です。確かに、URL をコピペして、メールに張り付けて送信するだけなので非常にスピーディで楽です。しかしお見積もりの精度としては、これがもっとも精度が低くなってしまいます。

  • 翻訳対象となるページが正確ではないため、対象ページに見落としや抜けが出る可能性がある
  • 画像や動画などが含まれる場合の確認をしたり、その分、抜けや漏れが出る可能性がある
  • 基本的に Web サイト内のテキストをコピペして分量を算出するが、コピペ防止の Web サイトの場合は取得できない
  • 逆に翻訳対象外にもかかわらず、不要な個所を含めてしまい見積もり金額が上がってしまう
  • 見積もり前の確認作業が増えるため、見積もりを出すまでに時間がかかる(翻訳会社によっては対応不可、もしくは別途作業費がかかるケースも)
  • 翻訳対象に抜けがあった場合、追加費用が発生し、ローンチスケジュールに間に合わない
  • Web サイトを元に見積もりした時から内容が更新されることもあり、見積もりの精度が落ちる

2. 翻訳対象ページの URL だけを送る

問い合わせ例

https://www.trivector.co.jp/

https://www.trivector.co.jp/service/

https://www.trivector.co.jp/service/beforeorder/

https://www.trivector.co.jp/feature/

https://www.trivector.co.jp/brandoftranslation/

「上記のURLのお見積りをお願いします」

これは 1 番とほぼ同じですが、最初の「翻訳対象となるページが正確ではないため、対象ページに見落としや抜けが出る可能性がある」という点は防ぐことができます。しかし、それ以外については同様の理由により不明確な点が多くなります。

3. 翻訳対象のWebサイトのURLと文字数を伝える

問い合わせ例

https://www.trivector.co.jp/  (200文字)

https://www.trivector.co.jp/service/(300文字)

https://www.trivector.co.jp/service/beforeorder/(180文字)

https://www.trivector.co.jp/feature/ (2,000文字)

https://www.trivector.co.jp/brandoftranslation/  (780文字)

合計:3460 文字です。上記の URL のお見積りをお願いします。

あらかじめ分量と内容がわかるため、お見積りは比較的早く提出できますが、いくつか注意点があります。

  • お客様による分量の算出方法に誤りがないか、実際の原稿を Word か Excel でお借り次第、再度見積もり
  • 実際の作業時は Word か Excel で支給してもらう必要がある(これができなければ、1 および 2 と同じリスクが発生する)

1 番や 2番よりはリスクは減りますが、最も安全とまでは言えません。最後にお勧めする方法がもっとも安全で正確な見積もりを作ることができます。

4. 翻訳対象となるテキストを Word か Excel で送る

問い合わせ例

添付のエクセルに、翻訳対象のテキストを URL ごとに記載してあります。こちらのファイルを元に、お見積りをお願いいたします。

この方法が一番安全かつ、正確にお見積り作ることができますし、以下のメリットを享受することができます。

  • 見積もりをすぐに作ることができる
  • 対象箇所に誤りが出にくい
  • ファイルに上書き、または併記にして納品できるためお客様側で最終確認をしやすい
  • 多くの翻訳会社の見積もりの基本算出方法である「分量×単価」の「分量」を正確に出しやすい
  • 明らかな不要箇所(重複しているヘッダー、フッターのメニュー、URL・電話番号など)を特定できるため、コストを抑えられる

それぞれの特徴(まとめ)

上記の内容を表にまとめるとこのようになります。

それでもスピーディで楽な方法が良い?

前述のように実際に多いお見積り依頼はスピーディで楽な 1 番のパターンです。パッと URL をコピーしてメール送るだけですから、急いでいるときは特にそうしたくなると思います。

ただこれまでお伝えしてきた通り、結局、その後、翻訳会社から翻訳対象箇所の確認の連絡があったり、どこまで作業するかといった条件の確認があるので、それらのやり取りの時間を考慮しトータルで考えると、むしろこちらのほうが時間がかかってしまったというケースもあります。

つまり、1 番~3番目までの方法は実際には「楽」ではなく、「楽」に見えるだけで、最終的にはお客様側のご負担が大きくなってしまいます。

ましてや、もし貴社が、その先のお客様から Web の翻訳相談を受けていれば、貴社だけではなく貴社のお客様にもやり取りのご負担がかかってしまう可能性があります。

そういったことを防ぐために、ぜひ 4 番目の方法をご検討いただきたいのですが、そうは言っても「実際にやるかどうかわからないのにそこまでは準備できない」というご意見もあるでしょう。その場合には以下の条件で、概算お見積りをお渡しすることが可能です。

概算見積もりについて

お問い合わせいただく際に、よくあるのは以下のようなご意見です。

「まだやるかどうかもわからないから、Word や Excel の準備はできない」

とりあえずどのくらいの金額と作業期間がかかるのか目安が知りたいだけ

確かにこのような場合には、Word や Excel をわざわざ見積もり時点で準備するのは難しいと思いますし、弊社でもそのような場合は、「何が何でも Word や Excel で支給してください」とは申し上げません。

ここまでにお伝えした URL 等でのお見積りの精度のご説明を差し上げ、あくまで概算見積であり、正式なお見積りは諸条件がはっきりした時点で作り直すという前提で概算見積もりを準備しますのでご安心ください。

翻訳会社にはこの順番で問い合わせよう

上記の優先度に応じて翻訳会社に問い合わせると概算見積もりとはいえ、それなりの精度の高いお見積りを取ることができます。

TRADOS などの翻訳支援ツールではだめなのか

また Web サイトの翻訳を行う上で、翻訳支援ツールを使用してお見積りを作るというケースもあります。

※Web サイトコンテンツのようなマーケティングマテリアルについて、TRADOS を代表とする翻訳支援ツールを使用すること自体の信頼性がどうなのか、という点は今回は割愛します。

あくまでお見積りを作成するという点において考えると、結局のところこれも同じことです。

お見積金額や納期に関わってくるのは、ツール使用の有無でなく、「翻訳対象箇所を具体的に指定できるかどうか」だからです。

「なんとなくこのあたりを見積もって」ということであれば、TRADOS を使っても正確にはカウントできません。そのため、こちらも概算お見積りとして使用することはできても、対象範囲をはっきりさせることがより重要だと言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。翻訳の見積もりをとるに限らないのですが、結局のところ、「最初に手間をかけるか、後で手間をかけるか」という点が重要だということです。

確認作業を減らし、正確で安全なお見積りを翻訳会社からとることを目的にしますと、「仕事は準備が7割」と言うくらいですから、やはり事前にファイルを整理していたただくのが最も効率が良いと言えます。

今後もコロナウイルスの影響はまだまだ続きそうですので、Webサイトに注力される企業様は増えていくでしょう。そういったお客様のために、弊社で少しでもお役に立つことができれば何よりです。今回の記事には書いていないようなケースもあるかと思いますので、こういう場合は?これはどうなるの?これもできる?などなど、ご質問等ありましたら、遠慮なくお気軽にお問い合わせください。


そのフィードバックは大間違い?訳文の品質を向上させるためのフィードバックとは

スタッフSです。

翻訳の仕事では、お客様とのやり取りが複数回にわたることもありますが、それは訳文をお客様のご希望の形に合わせていくためであり、「お客様がご希望の訳文品質」を作ることにほかなりません。

翻訳の目的は、お客様のチェック作業が楽になり、最終的には翻訳業務をアウトソースするコストパフォーマンスが向上することでしょう。

翻訳は「手段」であって「目的」ではない

そのためにはこの一連の「フィードバック」をしっかり定義しておく必要があります。

今回は、納品後の「フィードバック」について、翻訳会社の視点とお客様の視点の両方から見ていきたいと思います。

そもそもフィードバックとは

フィードバック(FeedBack)とは、もともと制御工学で使われていた用語で、出力された結果を入力側に戻し、出力を調整することを指します。

派生して、あらゆる分野でフィードバックという言葉を使うようになりました。翻訳やローカライズにおいても、同様の意味でお客様からのご指摘やご指示というニュアンスで使用しています。

フィードバックは非常に重要なプロセスです。なぜなら、これは品質改善に直接影響するプロセスだからです。

一方、「アンケート」や「お客様の声」などがあります。作り手にとって第三者による使用感、感想といったものは製品やサービスの改善のヒントとなることが多く、あらゆる業界で「現場の声」「使用者の声」や「アンケート」などを重要視しているのは言うまでもありません。

お客様からの反応はどちらも大切なのですが、フィードバックの場合には、納品後に訳文を戻していただく時から活用することができます。

特に初めてのお取引となる場合にはとりわけフィードバックは不可欠な要素であり、フィードバックをもとにした品質改善を行うことで、次回以降の翻訳やローカライズの品質やサービスの向上に役立てることが可能になります。

つまり、「ここが悪かった」、「ここをこうした方が良いのではないか?」という点において、お客様から具体的な指示をいただければ、それらをすべて検証し、次回以降に生かすことができます。

間違ったフィードバックの方法

まずはじめに、間違ったフィードバックの具体的な例をあげてみましょう。

間違った形でフィードバックをしてしまうと、その内容によっては、かえってミスが発生する、混乱を招くなど、結果的にお客様にご迷惑をおかけしてしまうことも少なくありません。

もちろん、そういったことのないように翻訳会社側も努力していますが、どうしても確認事項が増えてしまったり、ご希望の形になるまでに時間がかかったり、またあまりご満足いただけないこともあります。

その典型的なフィードバックをご紹介します。

例1:手書きで原稿に赤入れする

翻訳会社から納品された原稿をプリントアウトし、赤ペンで修正箇所を記入した。それを翻訳会社へPDFで送った。

頻度としてはそれほど多くはないのですが、しかし未だゼロにならないのが手書きによるフィードバックです。紙の原稿のお仕事の場合、どうしても手書きになってしまいがちです。たしかに、校正やチェック作業というのは、印刷してから行う方が間違いを見つけやすかったりするのは事実ですし、修正箇所を手書きですぐに書き込めることは便利だと言えます。

しかし、実はこれをそのままPDF化してお送りいただくと、修正ミスや抜け漏れが発生しやすくなってしまうのです。

理由は3つあります。

ファイル内検索ができない

手書きの場合、ファイル内検索ができないため、似たような文章が多くあるときには、該当箇所の特定に時間がかかります。

手書きが読めない

これはなかなか申し上げにくい点ですが、修正指示が走り書きのような文字だったり、省略形で記入されていたり、修正範囲が曖昧な場合など、どこをどう直せばいいのかがハッキリしないものもあります。その場合、読めなかった箇所については再度お問い合わせすることになり、結果的にお客様にご迷惑をおかけすることも少なくありません。

修正指示をコピペではなく入力しないといけない

これもよくありますが、修正指示がデータであれば、いったんそれをコピペして確認することもできますが、入力しなければならない時にはタイプミスの可能性を発生させてしまいます。

これらは純粋に修正作業ということではなく、余計な時間がかかってしまうため、手書き原稿よりは、PDF等にコメント機能を使用してフィードバックしていただくほうがより効率的です。

例2:修正意図がわからず、充分な確認が取れない

納品された訳文(英語)を読んでいたら変更したい単語があったので、訳文を消して(上書きして)入力しなおしたファイルを翻訳会社へ送った。

お客様の社内で、英語の堪能な方やネイティブの方にチェックして頂くこともあります。当たり前の話ですが、ネイティブがチェックを行う方が精度は格段に上がりますし、修正したい単語があれば、単語を直接修正したほうが効率的です。

しかし、納品原稿を上書きしてしまうことはお勧めしておりません。

その理由は、弊社側では「なぜこの単語の方が良かったのか」、「どういう意図があって修正されているのか」が読み取れないためです。そうなると私たちが出来ることと言えば、「英語としておかしくないか」という観点でのチェックになってしまい、内容への理解は及ばないことになります。

以下の例をご覧ください。

正しい修正指示の入れ方の場合、「どんな意図をもって修正しようとしているのか」が明確なため、翻訳会社側にもその修正の妥当性が判断しやすくなります。

そうでない場合には、翻訳者は原稿から読み取れる情報や調査を行い、内容理解を深めた状態で翻訳作業を行いますが、お客様側で修正した箇所が、どのような意図で修正されたのか、どんな基準で修正されたのかが分からないと、どうしても「英語として不自然でないかどうか」という表面的な確認になりがちです。

例3:ファイルを上書きする

お客様側で上書きされたファイルをお戻しいただくと、「どの部分が修正されたのか」が分からないため、まずは場所の特定から進めなければなりません。これは非常に非効率で、例えば 100ページにわたるマニュアルの場合、100ページ分を納品時のファイルと比較しなければならないからです。

「どこを変更したのか」がはっきり分かる状態でお戻しいただく必要があります。

例4:仕様が変更になってしまう

原稿作成者とチェッカーが別で、仕様の共有が行われておらず、修正箇所が全文に及んでしまい、翻訳しなおすことになった。

チェッカーがプロジェクトの概要を理解せず(または知らずに)訳文をチェックする場合、どうしても主観性が大きく入り込んでしまいます。

仮にチェッカーから「納品された訳文が全く使えない」というコメントが入っても、実はそれには理由があったりすることも少なくありません。コスト削減のため過去の訳文を流用するような指示があったとか、また、産業翻訳の大前提である、「原文に忠実に」という作業許可を頂いていたのに、原文から大きく乖離した訳文に修正してしまったり、といったケースは枚挙にいとまがありません。

こういった事態の場合、最初の仕様の共有をするところから始まり、その上で、訳文をどう修正するのかの方針を改めてお客様と決めなくてはなりません。

プロジェクト中の仕様の変更は、品質だけでなく金額や納期に大きな影響を与えるため、極力避けるべきですが、チェッカーの方のご意向などが強い場合には修正箇所が全文に渡り、使う単語や表現などを大きく方向転換しなくてはならないため再度翻訳作業を行わざるを得なくなります。

これでは、作業時間もコストも大きく無駄になってしまいます。

翻訳では、使用用途や完成イメージを共有するということはとても重要なポイントです。例えば、日本語だけで考えてみても「見出し」と「本文」では役割が違います。

「見出し」は一目見て内容がわかる事を「本文」は情報を正確に伝える事を目的としています。

目的が違えば、言葉選びや表現が変わってくるのは当然ですが、こういった(ある種細かいことですが)仕様の変更は、訳文全体に大きな影響を与えることになりますので注意が必要です。また、これはどの言語でも共通の注意点です。

スムーズなフィードバックのための3つのポイント

ではどうすればスムーズなフィードバックができるのでしょうか。ポイントは 3つあります。

ポイント1:コメント機能を使用する

Word、Excel、PDFなどの納品したファイルには「コメント機能」または「変更履歴機能」を使い修正箇所を指摘する

正しい修正指示の方法

 

ポイント2:修正意図を記載する

修正意図(なぜ修正したいのか等)が明確にわかるように元の言語で記載いただき、その上で使いたい単語がすでにある場合は「元の言語+修正したい単語」とセットで記載する

ポイント3:仕様を共有する

複数名による作業(執筆者:日本人、チェック担当者:ネイティブスピーカーなど)になる場合は、完成イメージや目的を必ず社内でも共有する(同じ方針でチェックする)

あらかじめ決められるものはしっかりと決めておく(特にプロジェクトの根幹にかかわるもの)ことが重要です。

フィードバックはその重要要素のひとつでもありますので、以下の記事等もご覧いただき、フィードバックを送っていただく際の参考にしていただければと思います。

翻訳、ローカライズのフィードバックの重要性


ENGLISH JOURNAL ONLINE での連載開始のお知らせ

弊社のアート分野の専門翻訳サービスがご好評を頂いており、このたびアルク社様が運営する Webメディア「ENGLISH JOURNAL ONLINE」にて連載記事を書かせていただくことになりました。

記事のテーマは「アート翻訳者になる」です。

https://ej.alc.co.jp/

弊社では、おかげ様でこれまで過去 2回ほど「アート翻訳者養成講座」を開催しました。

第2回「アート翻訳者養成講座」終了レポート(追記あり)

「アート翻訳者養成講座」終了レポート

※現在は残念ながらコロナの影響で開催未定です。

今回の記事では「アート翻訳者になるには」という内容で記載しておりますが若干講座と重複する箇所もあります。

なお、こちらは有料会員限定の記事となっておりますのでご興味があれば ENGLISH JOURNAL ONLINE へのお申し込みをお願いいたします。

※本記事は有料会員限定です。「ENGLISH JOURNAL ONLINE」で月額980円(1,078円税込)のプレミアムメンバーシップに会員登録すると、すべての有料記事へアクセスができます。2週間の無料お試し期間つきですので、ぜひお試しください。

弊社では今後もアート分野の翻訳をはじめとしたサービスをご提供する所存ですのでどうぞよろしくお願いいたします。



アート分野専門サービスの無料カタログ配布中です

このようなお悩みをお持ちの方に

「今まで知り合いの翻訳者にお願いしていたが、特にアートの専門ではないので修正が大変だった」

「大学の先生にお願いしていたが、先生の空き時間でやってもらうので時間がかかり過ぎる」

「今までは大した量ではなかったので館内で手分けして翻訳していたが、最近はどんどん増えてしまい、どこか信頼できるアート専門の翻訳会社を探している」

「今までお願いしていたところがアート翻訳専門ではなかったので専門性が気になる」

「初めて翻訳をお願いするので、アートの経験豊富な会社を探している」

「音声ガイドの多言語化や Web サイトの多言語化を検討している」

「入札で最安値の業者に発注したが、品質がひどすぎて自分でやり直した」

「オリンピック対応やインバウンド対応をしてほしい」

「ミュージアムのインバウンド対応は何から始めればいいのか分からないので知りたい」

このようにミュージアムをはじめ、出版社や大学、ギャラリー、アーティスの方々から寄せられるご相談は様々です。

これらのご相談にひとつひとつ丁寧に対応させていただきます。

トライベクトルは、アート分野専門の翻訳会社です

弊社は、アート翻訳を専門とする翻訳会社であり、これまでミュージアム(美術館、博物館)、ギャラリー、大学や研究機関、出版社、著名アーティストの翻訳を数多く行っています。

ミュージアムでは国立系の大規模館~中小規模館までを網羅しています。またギャラリーやトリエンナーレ、ビエンナーレなどの地域プロジェクト、アート系出版社からの出版物の翻訳など、アート分野で発生する多岐に渡るドキュメントを承っております。

ただし、アート分野は非常に難易度の高い分野のひとつでもあります。ひとことで「アート翻訳」といっても抽象度の高い文章や技術的な文章など、その細分化された分野には独自の用語や表現があります。

それらを正しく理解し、翻訳するには「文化や歴史などを含めた深い理解による知識」と「それらを表現するだけの表現力」が重要になります。

つまり、非常に高い「翻訳力」が必要とされる分野なのです。

「翻訳力」とは何か

ここにも記載されている通り、翻訳力とは以下の公式で表すことができます。

この「翻訳力」がなければ、アート翻訳は行うことができません。弊社が毎年実績を増やしているのはお客様からの厚い信頼をいただいているからこそだと言えます。

インバウンド翻訳とアート翻訳の違い

こちらもよく勘違いされる内容です。

世の中にインバウンドの翻訳ができる会社は沢山ありますが、その会社は外国人観光客向けにミュージアムの作品解説を翻訳するというお仕事で対応できるでしょうか。

残念ながら答えは NOです。

確かにジャンルとしてはインバウンド向けの翻訳かもしれませんが、ミュージアムなどのアートの場合には、その高い専門性がなければ翻訳することはできません。

「インバウンド翻訳」と「アート翻訳」の違いとは簡単に言えば以下のようになります。

アート翻訳は、アートというフィールドの中で継続して実績を残し、そしてそこから派生的にインバウンド関連のサービスを提供しています。

一方、インバウンド翻訳は、インバウンドと呼ばれるものすべて(交通機関や宿泊施設など)に対して翻訳サービスを提供しています。

https://art.trivector.co.jp/contents/differenceinboundandarttranslation/

どちらがより専門性が高いか、この違いを理解しておかないと大変なことになってしまいます。

「インバウンドの翻訳だから大丈夫」と思って依頼し、納品された訳文を見たら、まったく使い物にならなかったという話は本当によく聞きます。

「アート翻訳ができる」というのはどういうことなのかを確実に押さえておきましょう。

アート分野の翻訳で業界の発展に貢献

弊社は日本博物館協会、全国美術館会議の会員であり、翻訳だけではなく、アート業界の発展のため以下のサービスも提供しています。

ミュージアム向け インバウンドセミナー

不定期開催ですが、「ミュージアムのインバウンド対応」というテーマで毎回無料で開催。全国のミュージアムのご担当者様がいらっしゃいます。

インバウンドにおける最新情報や注力すべき点などをご提供しています。また毎回ゲスト講師もお招きし講演していただいております。

アート翻訳者養成講座

アート翻訳を希望される方々のための養成講座です。こちらも不定期開催ですが、お陰様で毎回すぐに定員になってしまいます。

ミュージアム向け インバウンドサービス

ミュージアム専門の 16のインバウンドサービスをご提供しています。特に最近では翻訳にとどまらず、Webサイト、音声ガイドやアプリなどのご依頼が増加しています。

いかがでしょうか。弊社もアート分野専門の無料カタログにはさらに詳しい実績やサービス説明が記載されております。ぜひダウンロードください。


なぜ「言い方ひとつ」で伝わり方は変わるのか

仕事では誰しも「そんな言い方しなくたっていいのに」とか「そんな風に言われたら悪い気はしない」といった経験があるはずだ。

もし、「言い方ひとつ」で伝わり方が変わってしまうという厳然たる事実があるなら、それはきちんと理解しておかなくてはならない。

あなたのビジネス成果にも直結する話だからだ。

そもそも言い方で伝わり方は変わるのか

結論から言うと、言い方次第で相手への伝わり方(=相手の受け止め方)は変わってしまうのは間違いない。

例えば提案中の案件の失注の連絡をしたとする。営業マンが受け取ったメールはそれぞれこうだ。

「〇〇さん、おはようございます。ご連絡するのが遅くなってしまったのですが、先日のお見積りの件、諸々検討した結果、残念ながら他社さんにお願いすることになりました。せっかく色々なご提案をいただいたのに、本当に申し訳ないです。個人的には非常に良いご提案をいただいていたので、お仕事ご一緒出来たらといった期待もあったのですが、力不足ですみません。またこれに懲りずに次回以降、ご相談させていただいてもよろしいでしょうか。」

「〇〇さん、おはようございます。先日のお見積もりの件ですが、他社に決まりました。」

どちらも「失注の事実」は変わらない。しかし、前者のほうが経緯の説明や担当者の意図が見える。一方、後者はなんとなくバッサリ切られた気分になる。

いったいどちらが良いのかは一目瞭然だろう。

営業マンの立場からすれば、前者の担当者のほうが(仮にこの経緯が嘘だったとしても)お付き合いしたいと思うのは当たり前の話だ。「もっといい提案をしよう、もっとお役にたてるように頑張ろう」と思うハズ。

営業マンだって人間なのだ。ビジネスだから用件だけ伝えれば問題ないという点は、そこだけ切り取れば確かにそうだが、それだけでは何とも味気ない。

上記は極端な例ではあるが、似たような話は世の中にいくらでもある。どちらのコミュニケーションを採用するかで担当者から営業マンへの伝わり方、つまり営業マンの受け止め方は変わってしまう。

また次に見積依頼をしたとき、もしかしたら後者の場合は営業マンが断ってくるかもしれない。(もちろんそれでも構わないという場合もあるだろうが、今回は伝わり方の話なのでこのまま続ける)

間違った伝わり方をすると自分が損をすることがある

しかし、なぜこのように気を遣う必要があるのかそこには理由がある。それは、

「自分が損をすることがあるから」

だろう。

結局のところ、この理由が一番大きいかもしれない。(そんな人はめったに見かけないが)最初からケンカ腰にコミュニケーションをとれば、当然それは相手にもうつるので「何だこの人?失礼な人だな」と思う訳で、同じように(場合によってはそれ以上になって)返ってくる。

仕事もしていないのになぜか険悪なムード、ピリピリした雰囲気になってしまう。

文字にすると、そんなことはあり得ないはずだが、実際のビジネスでは起きなくもない。

そのコミュニケーションで失注する

コミュニケーションをサボればその分しっかりと「コミュニケーション負債」として自分に戻ってくるのだ。

これが間違った方向に進んでしまうと、モラハラやパワハラといったハラスメントにエスカレートすることも稀に起きる。

どうすれば丁寧なコミュニケーションをとれるか

冒頭の例で、丁寧なコミュニケーションをとることは重要であることはすでに述べたが、ではそれを目指すときに具体的に何をすればいいのだろうか。

それにはいくつかのポイントがある。

相手への尊敬を持つ

まず大前提として重要なのは「相手への尊敬」を持つことだ。年齢も性別も関係ない。相手の仕事をリスペクトする気持ちがあれば、「自分ができないことをやってもらっている」という感謝の気持ちも湧いてくるはずだ。そういう視点があれば、ないがしろにはできないはずだ。相手も人間、機械ではない。

だからこそ「相手に丁寧に接しよう」という気持ちが湧いてくる。

※ただしこれは相手も同様に考えていることが重要。「適当に仕事を流す人」も世の中にはいるので、そういう人にはこの気持ちは伝わらない。大切なのは相手によって態度を変えるのではなく「自分がこの点をはじめから理解しておく必要がある」という意味。

ビジネスマナーとして「一貫した行動」に習慣化する

言い方を気を付けるにあたり、テクニック論ではないが、ビジネスをする以上、ビジネスマナーは大変重要でベースとなるもの。このビジネスマナーの一環として、だれに対しても同じような言葉遣い、同じような丁寧な表現をするのは大切だといえる。

このあたりは「5W1H」をしっかり守ることである程度の「型」は作れるので以下の記事を参考にしてほしい。

5W1Hはコミュニケーションの基本

しかし面白いことに「そこまでしないといけないの?」という意見もあるし、「何だか媚びを売るみたい」という気持ちすら湧いてくる。結果として「そこまでしてコミュニケーション取りたくない」ということもある。

ただ考えてみてほしい。ある一定の成果を出す人はそういう感情抜きに、定型化して成果を出しているはずだ。何故なら、最低限のマナーを誰に対しても行うことが重要なのを知っているからだ。

リーダーが信じる「言葉の力」

ビジネスリーダーがトップダウンでマネジメントするのはよくあることだが、それが偉そうな物言いだとしたらどうだろう。怒鳴ったり大声で話したりするリーダーに誰がついて行きたいと思うだろうか。

恐らく、尊敬されるリーダーというのは、謙虚で誠実、それでいて行動して結果を出す人ではないだろうか。

彼らは「言葉の力」を知っている。自分ひとりではこのビジネスを進めるには時間がかかりすぎるし、できないことを知っているからこそ、チームで仕事をしようとする。そのためには前向きな言葉、力強い言葉、スタッフの背中を押す言葉が何よりも大切なことを知っている。

同じ意味を伝えるときにどんな表現をすればいいのか、伝わりやすいのかを知っている。

参考までに英会話においても「誰」が話すかは重要だ。

「あなた」が話すのか、「あなた以外」が話すのか

エグゼクティブが自分の言葉で話す理由

「お腹に入れたら何でも一緒でしょ」と何が違うのか

別の例えをしてみる。

「おなかに入れたら何でも一緒だ」という言葉がある。これをコミュニケーションに置き換えたら、「どんな言い方をしようが伝わればいいだろう」という話だ。

確かに、食べ物も胃まで行けば嚙み砕かれているし一緒だろう。

でも、よく考えてほしい。

食事をするときには、お腹に入れる前、口元に運ぶ際には食感、匂いや色、味などすべて異なる。現実的にそれらを無視することができるだろうか。

だとしたら、お腹に入ってしまえば、美味しくてもそうでなくても一緒だとは言えないだろう。

一流のシェフには「お腹に入るまで」の優れたテクニックがある。それを含めて「美味しい」と感じるのだろう。「食材が新鮮であれば調理されてなくても美味しいから大丈夫」とはならない。料理の場合には各技術に対して金額を支払っている要素も強い。

そうであるなら(現実にはありえないが)、ビジネスの場において丁寧にコミュニケーションを取る人は、コミュニケーションスキルだけで料金をとれるかもしれない。相手を貶めるような表現をする人は、食べ物としてお腹がいっぱいになればいい=伝わればいいと思っているわけで、それには当然料金は発生しないし、調理されていない食材を無理やり食べさせられたとしてクレームにすらなるかもしれない。

本当に自分の意図するところを相手に伝えたいのであれば、そのための「技術」は磨くべきだし、きちんと使用すべきだ。

具体的にどこに気を付けるべきか

ではどんなところに気を付けてコミュニケーションをとるべきだろうか。

話し言葉

  • 選択する言葉
  • 話すテンポ
  • 話すトーンなど
  • 肯定的、否定的表現

書き言葉

  • 「ですます」「である」など表記スタイル
  • 選択する言葉
  • 肯定的、否定的表現
  • 論理性の高い文章

ちなみに、翻訳でも論理性などは重要だと考えられている。

トライベクトルが考える「良い翻訳」とは|翻訳会社トライベクトル

多くのコミュニケーション関連講座や話し方講座があるのは、それらが重要だと考えている人が大勢いる証拠だろう。

言葉の構造を知る

このように、「言葉」には意味と表現がある。

この図のように、同じ意味であっても伝え方(表現)を変えることによって相手の受け止め方や印象が変わってしまうのだ。

この構造が頭に入っていればテクニック的な側面から表現を増やすこともできるようになるし、いろいろな表現をストックできるようになる。言語は他者とのコミュニケーションツールなのだから、表現のバリエーションを持っておくことは双方にとって非常にメリットが大きい。

一方で表現よりももっと大切なポイントもある。

「何を言うか」よりも「誰が言うか」の功罪

これまでの内容を覆してしまうかもしれないが、「何を言うか」よりも「誰が言うか」のほうが重要なケースも実は非常に多い。

これは「ユニフォーム効果」「ハロー効果」も近く、簡単に言えば「権威性や実績がある人」の発言は正しさよりも重く捉えられるということだ。

この「誰が言うか」については、肯定的にも、否定的にも解釈できる。

『この世は所詮「何をいうか」ではなく「誰が言うか」』は完全に正しい。

ちなみに、Google でさえ、権威性を重視している。「E-A-T」が品質評価に加わったのは有名だろう。

E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の3つの概念の略である。

https://www.irep.co.jp/knowledge/glossary/detail/id=10226/

検索品質評価ガイドライン(英語版)

https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf

たとえば翻訳会社が翻訳のことを語るからこそ、その内容に説得力が増す。

「誰が言うか」+「どんな表現を使うか」の最強の組み合わせ

これまで見てきたとおり、自分の意思を伝えたいときには、

  • 「誰」になれる努力をする(権威性)
  • 表現のバリエーションを増やす(ストーリー性)
  • 相手への敬意を持つ

というポイントを理解し実践することが重要になってくるということだ。

「誰」になるための努力をすること

これは簡単には構築できないが、まずはしっかりと誠意をもって仕事をして結果を出す事だろう。結果が伴わなければどんなに素晴らしいことを話しても誰も聞いてくれない。

まずは結果を出すことにこだわる必要がある。

例えば、ワンピースのルフィやキングダムの信が、多くの苦労を重ね、成長していく姿を知っている読者からすれば(正しいかどうかは別として)彼らの言うことには一理あることが分かる。

「誰が言うか」は重要だ。

ストーリーがあること

どんな表現を使うのか、「言葉づかいと文脈」こそがストーリーを支える。どんなことがあってどんな展開になったのか、しっかりと説明できるかどうか。そして自分自身はどのように感じているのか、これからどうしたいのか。

そんなことを情熱をもって語りかけることができるかどうかが重要になる。

ルフィや信の立場での言葉遣いがあれば相手の共感度は増す。そうなれば、相手は話を聞く。

それでも「誰が話そうと、話の内容自体が正しくあるべきだ」という点

一方、「誰が話しても、話の内容自体が正しくなければならない」という意見もある。これもまさにその通りではあるのだが、前述のように、ほとんどの人は「何を言うか」の前に「誰が言うか」を見てしまう(見えてしまう)のは避けられない。

本当に伝えたいならこれまでのルールを改善しよう

このように、いくつかのポイントがあるが、まとめると以下のようになる。

  • 相手へのリスペクトを持つ
  • 「誰」になれる努力をする
  • 言葉のバリエーション、表現のバリエーションをストックする
  • 言葉の構成を理解しておく
  • 関係性によって適度な距離をとる表現を使用する

面倒くさいだろうか?しかしビジネスではこれらが日常的に行われているし、無意識にできていることも多いはずだ。

無意識だった部分を意識することができれば、より一層のコミュニケーションの達人になれるかもしれない。

お互いに気持ちよく働き、お互いに成果を出していくことができれば、これらは努力に値するのではないだろうか。


多言語翻訳を行う際に抑えておきたい言語の選び方

日本企業が海外進出する際やインバウンド対応の一貫として多言語対応することは、今の時代、当たり前のことです。

ただお客様によっては、よくよく聞くと「多言語翻訳しなければならない」というだけで、弊社でも、具体的に「どうやったらいいか分からない」「そもそも何語から翻訳すべきなのか?」というご相談を受けるのも事実です。

そこで今回は、多言語翻訳、多言語での展開をしなければならないとき、何語を選択すべきなのか考え方のひとつをご紹介します。

貴社の多言語翻訳の目的とは何か

そもそも論になりますが、貴社が多言語翻訳を行う目的は何でしょうか?何のために多言語に翻訳するのでしょうか?

それはお客様ごとに異なっているはずですし、違っていないとおかしいですよね。選択した言語が結果として同じだったとしても、そこに至る思考プロセスは違っているのは当然です。

分かりやすい例で言うと、中国に進出すると分かっているのに「最初はタイ語に翻訳する」という選択はあり得ません。

もっと言えば、「そもそも翻訳する必要って本当にあるの?」という点も見落としがちです。(翻訳会社がこんなことを言ってはいけないのかもしれませんが)「それって、翻訳いらないよね?」というドキュメントや「テキストは辞めて、サインやピクトグラムなどのビジュアルにした方がいいんじゃない?」ということもあるはずです。

つまり、

  • そもそも本当に翻訳する必要があるのか(目的を明確にする)
  • するとしたら、なぜその言語に翻訳するのか(目的を達成するための手段)

という点は、一番に抑えておきたいポイントです。

貴社のプロダクトやサービスは、「誰の」「どんな課題」を解決するのか

翻訳とは少しずれてしまいますが、この視点も外せません。

貴社の製品やサービスが、その国の「誰」に向けて作られたものなのか、そして「彼らの持つ課題や悩みを解決してくれるのか」という点を考え抜く必要があります。

これが明確でなければ、どんなに翻訳が素晴らしくても売れるということはないでしょう。

例えば、骨折しているのに、風邪薬を処方されても意味がないのと同じですね。

そして、これらがハッキリしていないと翻訳にも支障が出てしまいます。なぜなら「対象読者も分からない」「サービスの特長も無い」ような文章は、それなりの文章にしかならなず、結果として誰に向けての翻訳なのか分からなくなり、何の効果も得られなくなります。この部分は翻訳そのものとは直接的には関係しませんが、間接的には大変重要ですので押さえておきたいところです。

世界の言語数とマーケットの把握

さて次は、マクロ的な視点からマーケットを理解します。この世界にどのくらいの言語数があるのかをご存知でしょうか。

Ethnologue によると、その数なんと「7,111言語」だそうです。

https://www.ethnologue.com/

これだけの言語があるとはいえ、少数の話者しかいない言語も多く、実際には統廃合が繰りかえされるそうですから、言語を維持していくというのは並大抵のことではありません。

しかもそれらを使う人がいなければ始まらないわけです。

その上で「自社製品やサービスをどこに打ち出していくのか」と合わせて知っておかなければなりません。

どのマーケットが向いているのかを決める際に、他社の事例や海外進出コンサルタントなど、プロフェッショナルにアドバイスを受けながら進めることもあるでしょうし、自社のスタッフが現地調査を行うこともあるでしょう。

いずれにせよ、ある程度のコストをかける以上は、マーケット調査は必要です。

「マーケットイン」か、「プロダクトアウト」か

製品やサービス開発でも同様ですが、「他の国で売れる=社会的に役に立つ」という点から考えた時、2つの視点があります。それがマーケットインとプロダクトアウトという考え方です。

Wikipedia プロダクトアウト/マーケットイン

https://ja.wikipedia.org/wiki/プロダクトアウト/マーケットイン

それぞれ正しい考え方ですので、どちらが自社に合っているのかを詳細に検討していきましょう。

人口だけで決めていいのか?それともプロダクトのコンセプトから考えるべきか?

一般的には「マーケットイン」と「プロダクトアウト」マーケティングのセオリーで行くなら、マーケットインの方が成功しやすい(=失敗しにくい)と言えます。

ニーズを捉え、そのニーズを満たすためのプロダクトやサービスを提供することができるためです。

ただ、iPhone が初めて登場した時のような、「ユーザも自覚していないニーズ」=「潜在ニーズ」を満たすようなイノベーティブな製品やサービスは生まれにくいと言えます。

また、世界的に見ると人口は増加していますが、その国の経済成長性や IT リテラシーなどの教育普及率などは国ごとに違うので、より重要な指標となるでしょう。人口が多いだけで、IT が生活に入り込んでいなければ、そもそも製品やサービスを使ってもらえない(使える環境がない)ということもあるからです。

例えば、何らかのアプリを多言語翻訳して世界展開をすると想定したとき、

  • メジャーな言語、かつその言語の話者が多いこと
  • IT リテラシーが高いこと
  • スマートフォンの普及率が高いこと
  • マーケットが成長していること

などがあるとすれば、どのように優先順位をつければいいのでしょうか。

これは、母数が多ければダウンロードは増えるだろうということなのか、このアプリは○○というコンセプトなのだから IT リテラシーが高くないといけないということなのか、というように抑えておくべきポイントが変わってくるはずです。

これらを考えずに、むやみにテストを繰り返してもあまり効果は出ないでしょう。

ペルソナの設定

マーケットがハッキリしたらそこに生活するユーザのペルソナを設定しましょう。ペルソナ設定は多言語翻訳をする上で大いに関係があります。

対象読者を設定していない翻訳は、誰に読んでほしいのか、使ってほしいのかが分からないままになってしまうので、せっかく訳文を作っても効果が半減してしまうといっても過言ではないでしょう。

極端な例を出すと、エンドユーザ(男性、50代、患者)に読んでほしい医療についてのサービスなのに、お医者さんにしか分からないような専門用語のオンパレードだと理解されません。読者は医者ではなく患者だからです。

サービスでも製品でも「誰に売るのか」を考えるのは基本です。これは冒頭の「誰の」悩みを解決するサービスや製品なのかと表裏一体のはずです。

そのため、この時点でペルソナが設定できないということはないでしょう。分かり切っていても、共通認識として言語化しておきましょう。アウトソーシングや社内の共通認識などで必要になるためです。

言語の選定と優先度(タイミング)

マーケットもペルソナも設定できたらどの言語に翻訳すべきかというのは決まったも同然です。ここはそれほど悩むべきポイントではありません。

どちらかと言えば、複数言語(多言語)の場合には「どの順番で翻訳して、対象マーケットのペルソナに対して製品やサービスを投入していくか」の方が重要ということです。

これは弊社のお客様でも色々とお悩みいただくところで、「これが正解!」というものはありません。プロダクトの性質やサービスのビジネスモデルによって異なるでしょうし、マネタイズの方法によっても異なるでしょう。

ただし、これらの要素を検討しすぎると複雑化してしまい、逆に動けなくなってしまうため、その時点で最良と思われる言語に展開するしかありません。誰も未来のことは分からないからです。高速で PDCA を回す方が結果としてうまく行くというのは事実でしょう。

「その時と思った時がそのタイミング」なのです。

元の言語は何語がいいのか?英語から?日本語から?

では、誰に何を売るのか明確になったとします。次に考えるのは、ターゲット言語ではなくソース言語(元の言語)です。

弊社にご依頼いただくお仕事の多くが、通常は日本語で開発されることが多いですから、日本語から外国語に翻訳するというのが一般的です。ゲームにしてもアプリにしても、日本語から行っているハズです。

もちろんそれでも問題はないですが、稀に、英語からヨーロッパ言語への翻訳など、別の言語(多いのは英語)を起点にするというプロセスもあります。

これには様々な理由がありますが、ひとつには文法構造の問題があります。英語の文法構造と、ヨーロッパ言語の文法構造が似ているから翻訳しやすかったりするためです。

また、文法だけでなく単語のルーツや発音も似ていることもあるので、意味を想像しやすいこともあるでしょう。

さらには、日本語からヨーロッパ言語へ翻訳できるネイティブ翻訳者は少ないが英語からだったら対応可能な翻訳者の数が多くなるというキャパシティ上のメリットもあるかもしれません。(ここは各翻訳会社によって異なります)

いずれにしても、どの言語から多言語翻訳するのかは、スケジュールや金額にも密接にかかわってくるため、慎重に検討すべきです。

 

多言語翻訳

 

またゲームアプリなどの場合、それらの持つ「世界観」やシナリオの重要度というのは、コンテンツの中核を成していますので、決して品質をおろそかにしないように注意が必要です。世界観を理解していない翻訳者や、社内スタッフで作業してしまったりすると、ユーザーからクレームが入ったり、不自然な表現が多くなり、ゲームそのものを楽しめなかったりします。

 

翻訳における「ゲームの世界観」をどう表現するのか問題

 

結果として販売も伸びず・・・というのもよく聞く話です。

スケジュールと品質の兼ね合いにはなりますが、「ペルソナがそれで納得して楽しめるのか?」「ペルソナの役に立てるのか?」という視点は忘れたくないものです。

何でもかんでもお金をかければいいというわけではありませんが、最も重要なユーザとのコンタクトポイントはどこか?と想像したとき、少なくとも翻訳はそのひとつに入ってくるのではないでしょうか。

まとめ

このように、実は多言語翻訳を行う際には、それ以前に検討しなくてはならない点が数多く存在し、しかもそちらの方がより重要であることも多いのです。

逆に、すでにターゲット言語が決まっている場合には、その言語の品質をどう担保するのか(品質プロセス)や金額、スケジュールといったより具体的なポイントを精査していくことができます。

ぜひ今回のポイントを抑えていただき、成果の出せる多言語翻訳を行っていただければと思います。


年賀状廃止のお知らせ

お取引先様 各位

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。当社では、2021年度より年賀状によるご挨拶を遠慮させていただくことと致しました。

今年の新型コロナウイルス流行により社内でもデジタル環境への移行を進め、自然環境意識の高まりも鑑み、本年を一つの区切りとして決定させて頂きました。

皆様方におかれましては、何卒ご理解頂き、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

敬具

トライベクトル株式会社
代表取締役社長 矢柳 祐介

 


外資系企業のための CMS を活用した Web サイトローカライズ

Webサイトは BtoB ビジネスにおいても非常に重要な役割を果たしています。企業の基本情報、製品情報、また採用情報、プレスリリース、ソリューションやサービス、事例などありとあらゆるコンテンツを掲載することができ、今やお客様との最初の接点でもあります。

特に BtoB では購買プロセスにおいて営業担当者に会う前の段階でおよそ 6割が情報収集をしているという調査結果もあります。

その検討段階で利用されるのは、当然 Web サイトになります。

つまり、ユーザが欲しい情報に素早くアクセスすることができ、分かりやすい説明と明確な回答を得ることができるだけの Web サイト構成が求められるということです。

別の言い方をすれば「お客様の困りごとや悩みにきちんと回答してくれる Web サイト」です。

そのため、今やどの分野もどの業種も Web には力を入れているのが実情ですが、外資系企業様の場合には必ずしもそれが最優先とならないケースもあります。

弊社でも様々な形の Web サイトローカライズのご相談がありますが、今回は外資系企業における CMS を活用した Webサイトローカライズについてまとめました。

Webサイトローカライズの定義

まず初めに、Web サイトローカライズとはどんなものかについての概要は以下のページをご覧ください。

Webサイト ローカライズ

このように、Web サイトは国内企業と外資系企業との間で大きな違いがあります。

ローカライズに対する本社の理解度と拘束度合い

外資系企業特有とも言えますが、企業によって「本社からの拘束度合い」が異なっています。拘束度合いというのは、様々な Regulation に則ってビジネスを行わなければならないため(これは当たり前)、ある程度自由が奪われてしまっているという状態です。

例えば、アメリカ本社の外資系企業の場合でも、 大きく分けて以下の2通りがあります。

  1. 日本側にある程度の権限を与えてくれるケース
  2. 本社側で細部まで決定し準拠せざるを得ないケース

 

このどちらになるのかによっても、Webサイトローカライズへの理解度や自由度が変わるため、「現実的に打てる施策」が変わってきます。

これは、日本企業、国内企業ではほとんど見かけないケースです。なぜなら Web 制作においては自分たちの意向が通るのが普通だからです。もちろん予算やスケジュールの問題はありますが、制作そのものへの直接的な制限もあまりありません。

一方、外資系企業の場合には、まずスタート時点が異なる(ケースがある)という前提を理解しておく必要があります。

貴社ローカライズは CMS か HTML ベースか

次に、貴社の Web サイト(本社)が作られている環境について、ローカライズ前にチェックしておく必要があります。

今は多くの企業が CMS(Contents Management System)で制作されているので、これからのリニューアルには、CMS がベースになることが多いと思われますが、ごく稀に HTML+CSS で制作されているケースも存在します。

CMS なのか HTML なのかによっても作業負荷も変わりますし、自由度も変わってきますので、日本支社としてどういう方針でローカライズするのかは、事前に決めておく必要があります。

CMS とは何か

CMS とは Contents Management System(コンテンツマネジメントシステム)の略称です。

誤解を恐れずにいうと、ブログ記事を書いたことがあればイメージしやすいと思いますが、タグ等の専門知識がなくても文章を書いて、画像をアップロードすれば基本的な Web を制作することができるという大変便利なツールです。

慣れてしまえば、ある程度は自分で作業できることも多いのですが、導入している CMS によっては実際の操作方法が違っていたりするため、本社側でどんな CMS を導入して使用しているのかを把握しておく必要があります。

代表的な CMS 一覧

CMS は様々な種類がありますので、その一部を掲載します。

  • WordPress
  • Movable Type
  • Typo3
  • Joomla!
  • Drupal
  • Adobe Experience Manager
  • Microsoft Sharepoint
  • Kentico

これらはほんの一部となります。中でも WordPress は世界中でもっとも使用されている CMS であるため使いやすいですし、汎用性も高く更新、管理という点からでもお薦めです。

その他の CMS もそれぞれ特徴があり、また有料/無料の違いなどもありますので、ぜひご検討ください。特に外資系企業の場合には、本社側で導入している CMS を使用しなくてはならないケースなどもあり、日本という枠組みだけで考えても話が進まない場合もありますので注意しましょう。

なぜ CMS を使うべきなのか(使うのは当たり前)

CMS を活用すべき理由はいくつもありますが、仮に本社の Web が HTML+CSS で制作されていたとしても、現状では日本語版は CMS で作ることをお薦めしています。

その理由としては以下になります。

  • HTML 等の知識が無くても自分で作業可能
  • 外注コストの削減
  • スムースな運用管理

それぞれご説明しましょう。

HTML 等の知識が無くても自分で作業可能

これはまさにその通りです。上述のように、管理画面から簡単にページを生成することができます。従来は、HTML言語をはじめとして様々なプログラミング言語の知識が必要でしたが、CMS の場合にはそれらは不要です。

※ただし実際には細かい設定やプラグインなどを使用するケースが多いので、あくまで基本的な操作のみということになります。しかしこれからもトレーニング次第で習得は可能です。

外注コストの削減

自社で CMS を活用できるメリットのひとつがコスト削減になります。これまでは外部に依頼しなければならなかった作業を自社で行うことができるため、その分の外注費は削減されます(内部コストは別)。

スムースな運用管理

これもコストと同じくらい重要なスピードを含めた運用管理です。業者に依頼すると 2、3日かかっていたものが自社内で更新できると、早ければその日のうちに更新できるようになります。このスピードの違いは確実にビジネスに有利に働きます。

CMS を活用した Web サイトローカライズの注意点

外資企業特有のルールはありますが、Web サイトローカライズを CMS を使って成功させる上で最低限必要なポイントを列挙しますのでご参考になさってください。

Web サイトのゴールは何か?(本社と同じか)

これはローカライズに限った話ではありませんが、「Webサイトを作る目的は何か」はしっかりと明文化して関係者と共有しておくべきでしょう。

「誰に対してどんな内容をお届けするのか、それによって相手はどんな変化があるのか」

という超基本を抑えておく必要があります。

その1:本当に必要なページを見極める

これも外資系企業ならでは、と言えますが、本社側にあるすべてのコンテンツを丸ごと日本語化する必要があるのかどうかは、事前に取り決めておくべきです。日本市場の日本のお客様に情報を届けるということを考えた時に「この情報は本当にいるのか?」というのは今一度、自分自身に問いかけてるべきでしょう。

その2:日本に合わせたオリジナルコンテンツを作る(ローカルまたはセントラライズド)

逆に「本社のサイトには無いけれど、この情報は日本語版には入れておきたい」というコンテンツがあるかもしれません。

そういったものは本社側にはなかなか伝わりにくい上、本社からの理解度や拘束度合いにも影響を受ける部分です。そのためある程度の交渉は必要になるかもしれせんが、理解してもらえれば、より自由に設計できるようになりますので、リード増加に貢献する可能性があります。

その3:「伝わる翻訳」をする(トーン&マナー)

こちらも重要な要素です。ユーザは文章やイラストなどを総合的に判断して問い合わせをします。意味の分からない翻訳、一見しては気づかないが実は間違っている翻訳などがあると、それだけでビジネスチャンスを失ってしまいます。

また適当な翻訳をすればトンマナが合わずに読みにくくなって結果的に言いたいことが伝わらない、知りたい情報が手にいれられないという事態を引き起こしてしまいます。

弊社では、「クリエイティブ翻訳」といったサービスもご提供しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

マーケティング担当者に必須の「マーケティング翻訳」とは

 

その4:デザインとメッセージ

Webはテキストだけでなく動画やイラストなど様々な要素で構成されています。特にそのデザイン性は、その企業のメッセージを体現していますし、ブランディングという点からも非常に重要なものだといえます。

外資系企業の場合にはブランディングガイドラインなどが存在し、それらに準拠してデザインされています。ガイドラインに従いつつ、貴社が絶対に伝えたいメッセージを表現しなければなりません。

その5:ユーザビリティを検討する

デザインと同じくらい重要なのがユーザビリティです。BtoB 企業の場合、特に「使いやすさ」というのはないがしろにされがちですが、しかしその実、操作性が悪ければ離脱しやすくなりますし、結果的にコンバージョンはしません。

UX などとも呼ばれますが、操作しやすい、分かりやすい、問い合わせしやすいなどはテストなどを通じて確認しておく必要があります。

その6:できるだけ自社運用を心がける

最後は、自社内での運用を目指すことです。CMS、特に WordPress を利用する理由のひとつでもあります。自社内での運用ができればいつでも好きなときに変更できますし、運用管理もスムースになります。

コスト削減にもスケジュール短縮にもなりますし、ノウハウも社内に溜まりますのでお勧めです。

最初は外注業者に依頼していてもマニュアルを作ったり操作を徐々に覚えていければ、やがて自社運用ができるようになります。

まとめ

CMS を上手に活用することで、Webサイトが大きく変わってきます。ただ本社サイトを翻訳しただけ、ではなく有機的に活用するためにも上記のポイントはおさえておくべきしょう。

チェック項目日本側の自由度が高い
(Local)
本社の拘束度合いが高い
(Centralized)
デザイン(見た目)とメッセージ・ブランディングの不統一の恐れ
・ブランディングの統一感高い
コンテンツ(必要なページ)・必要なページを見極めることで Webサイトの質が向上・不要なぺージがあるとユーザビリティ低下
オリジナルコンテンツの有無・日本のユーザが知りたい情報を掲載できる・グローバル単位でのニーズなので日本独自のニーズには対応できない
翻訳の品質(伝わる翻訳かどうか)・オリジナルコンテンツと共に作り上げることでリーダビリティ向上・刺さる翻訳ではないのでユーザの理解が薄い
ユーザビリティ・必要なページとデザインを合わせることで使いやすい Webサイトに・グローバルのまま使用するので使いにくい可能性も
更新・管理・運用・CMS(Wordpress)等で進めることで自社運用が可能・グローバル CMS で進めることで自社運用は可能だが権限や操作によっては外注化も必要に

 


そのコミュニケーションで失注する

BtoB の仕事は BtoC に比べて金額も大きく、また仕様も複雑になりがちだ。関わる関係者も多くなる。そこには当然 BtoC とは異なる難しさが存在している。

法人営業としてクライアントと接する際や、また逆の仕事を発注する立場などを経験すると、明らかに仕事をする前の「コミュニケーション」によって、自ら失注率を高めているのでは?と思いたくなるケースがある。

もったいない上に誰も得しないコミュニケーションは、お互いを不幸にする。ではいったいどうすれば失注するコミュニケーションを回避できるのだろうか。

担当者からの問い合わせ

xx ネットワーク株式会社の Aさんは、先日、自社の次の新事業の責任者にアサインされた。彼はまだ若かったがこれまでの活躍が社内でも評価され、ある一定の信頼を得ていた。

そのような経緯があったため経営陣は彼に新事業の立ち上げを任せることにした。

xx ネットワーク社としても、A さんとしても初めての取り組みのため、まず A さんはしっかり協力してくれるであろうパートナー企業を探すことにした。このパートナー企業の選定によってプロジェクトの成否も変わってくるだろう。

A さんは、早速プロジェクトに関連するキーワードを並べて検索したところ、2社ほど良さそうな企業が見つかった。

すぐに A さんは問い合わせのメールを送った。

ご担当者様

いつもお世話になっております。私  XX ネットワーク株式会社の A と申します。この度、弊社の新事業である「ZZZZZ プロジェクト」の製品化にあたり、ご協力いただけるパートナー様を探しているところです。

ご多忙のところ大変申し訳ありませんが、貴社の事業内容等について詳しくお聞かせいただけないでしょうか。ご連絡お待ちしております。

どうぞよろしくお願いいたします。

その後、C 社と D 社の二社からすぐに返事をもらうことができた。コロナ禍のため、まずは電話で話をした。

「お問い合わせありがとうございます。C 社の鈴木です。よろしくお願いいたします。早速なのですが、お問い合わせいただいた貴社の新事業についてお聞かせいただけますでしょうか。」

「はい、ありがとうございます。実は弊社でも初めて事業になりまして、○○の部分をお手伝いいただける企業様を探しておりまして・・ただ、初めてで色々分からないこともあるので、その辺も相談に乗っていただけるようなパートナーさんと一緒にできたらと考えております。」

「なるほど、ちなみに納期はいつでしょうか?」

「はい、こちらは3か月後をターゲットにしています。」

「なるほどー、それだとすぐに始めないと間に合わないですね!」

「あ、そうなんですか?3か月あるからまだ多少なりとも余裕あるのかなと思ってたんですけど。。。」

「いえいえ、それまでにやらないといけないこともありますので、なるべく早くご発注いただいた方がいいですね」

「え?ああ、発注はまだできませんが、急がないといけないのですね。分かりました」

この電話では、Aさんは、テキパキした営業マンだなと感じた。するとタイミングよく、今度は D 社からも電話がかかってきた。

「いつもお世話になっております。D 社の佐藤と申します。この度は弊社にお問い合わせいただきまして誠にありがとうございます。

「いえ、こちらこそありがとうございます。実は、弊社でも初めての事業となるのですが、○○の部分をお手伝いただける企業様を探しておりまして。。。分からないところもあるので色々ご相談できると大変ありがたいのですが。。。」

「なるほどそうなのですね。かしこまりました。そうしましたら、一度詳しいお話をお伺いできればと思いますので、お伺いして詳細をお聞かせいただくか、もしくはZOOM等でのご面談のお時間を頂戴できればと思うのですが」

「ありがとうございます。あいにく世の中がこんな状況ですので、御来社いただくのはリスクがありますし、弊社も現状、こちらからの訪問も禁止していますので、 ZOOM でお願いできますでしょうか。」

「かしこまりました。では、別途 ZOOM にてお打ち合わせさせていただけますと幸いです。それでは日程ですが・・・・」

A さんは D 社の営業の電話を切った。こちらも丁寧な感じだったし、安心もできそうだ。ただ、あえて言うなら C 社の営業マンに比べたらスピード感は多少劣るかな・・・という点だけは片隅に置いておこう。

A さんは、後日 D 社の営業マンと打ち合わせをした。その際には、「希望納期」「作業の仕様」「予算」「プロジェクト立ち上げの経緯や背景」などを聞かれ、できる範囲で(もちろん言えないこともあるが)回答した。

打ち合わせ中、C 社のことをふと思い出し、D 社の営業マンに聞いてみることにした。

「あのー、他社さんは、すぐに発注してもらわないと間に合わないっておっしゃってたんですが・・」

「ああそうですね、確かに3か月と言うのは意外と短いので余裕があるかと言えばそうでもありません。ただ、急がないといけないかどうかは私には分かりかねます。他社さんのお考えもあると思いますので。。。。」

「まあ、そうですよね・・・」

今回は初めてのことばかりで、A さんとしても、それぞれの考え方が違うのかなあという印象を持っている程度だった。いずれにしても、まずは両社から見積をもらうことにした。

しかし、後日、作業の仕様がはっきりしたことで見積書を作ってもらう予定だったが、D 社ではすぐに対応できない箇所があることが分かり、その件について D 社の営業マンから連絡があった。

「大変申し訳ありません。お伺いしていた内容だけでしたら問題ないのですが、実はその中にある XXX という工程とそれに付随する作業が、現在の弊社ではすぐに対応ができない状態でございまして、お役に立ちたいのは山々なのですが、ちょっと今回の条件では難しいかと・・・」

「そうなんですか・・・確かにお打ち合わせではこの辺りはきちんとお伝えしていなかったですね。こちらこそ申し訳ありません」

「いえいえ、とんでもありません。私こそ、きちんとお聞きしておくべき個所だったと深く反省しております」

A さんは残念ながら D 社では対応ができない部分があるということで、C 社の営業に連絡をした。念のため、D 社ができないと言っていた XXXXの部分について C 社の見解を聞きたいと思った。

「お電話ありがとうございます!」

「先日はありがとうございました。この間お話しした中で、XXXX の部分を詳しくお伝えしていなかったと思うのですが、貴社ではこの部分の対応は可能でしょうか?」

「はい、大丈夫ですよ」

「あ、そうなんですか。じゃあ安心ですね」

「はい、それよりも A 様、この間もお伝えしたとおり、時間があまり有りませんので、一刻も早く作業を進めさせていただけないでしょうか」

「はい、それは分かるのですが、他にも社内で確認事項がありますのでお待ちいただけますか?」

A さんは、とにかく C 社が急いでいるのを強く感じた。

翌日。A さんは社内のプロジェクトチームに現状報告をしたところ、メンバーからいくつかの質問が出てきた。指摘された点は、確かに彼らの言うとおり、きちんと抑えておかなければならない部分だ。

初めての内容で、自分自身も詰め切れてなかったなと反省しつつ、そうは言っても会社としても失敗はできない事業だから、念のため C 社さんに聞いておいた方がいいだろう。すぐに確認しようと思った。

このあたりは C 社さんはどう考えているのだろう。大丈夫なのだろうか。

「そういえば C 社の営業マンはあまり質問自体がなかったな・・・」と気づいた。

しかし、これは自分たちが分からないだけで、彼らは経験豊富で、元々対応可能だから聞いてこなかった可能性もあるので一概に何とも言えない。

そこで、A さんは、再度気になる点をまとめてメールした。これできちんとした回答をもらえれば、安心だし、自分の取り越し苦労に終わるだけだ。

C株式会社 鈴木さま

XX ネットワーク株式会社の A でございます。先日来、ご相談の件ですが、社内会議を行いましたところ、以下の質問が出てきてしまいました。弊社としてもこの点は重要と考えているため、ご多忙のところ大変申し訳ないのですが、以下についてご教示いただけますでしょうか。

1. xxxx について

2. xxxx について

3. xxxx について

4. xxxx について

5. xxxx について

上記につきましてご回答をいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

翌日、C 社からの回答があったのだが、5つの質問に対して 5つの回答があったのではなく、3つまでしか答えを聞くことができなかった。不思議に思った A さんは仕方なく、C 社の営業マンに電話をした。

「お世話になっております。先日メールでお送りした質問の件ですが、ご回答いただきありがとうございました。ただ 2番と 4番に対してのお返事が含まれていなかったのですが、これは何か意図があるのでしょうか。」

「いえ、こちらはご不安にならなくても大丈夫なので、お返事していませんでした」

「え?あ、そうなんですか。。。でもこちらとしてはそれを理解しないと進められないですし、また私も上司に説明をしないといけないので。。」

「失礼しました。そのあたりはご理解いただけると思いましたので」

「いや、申しわけないのですが、分からないのでお聞きしている訳ですからそれは教えていただかないと難しいですよ」

「でも、前からお伝えしている通り、納期があるのですぐにスタートしないと本当に間に合わなくなっちゃいますよ?」

「いや、そういう問題ではないですよね?私も最初にお伝えしましたが、弊社としても初めてのプロジェクトなので、御社にとってはお手間かも知れませんが、きちんと確認しておきたいということはお伝えしているハズです」

「・・・・。」

「ですからお忙しいとは思うのですが、お送りさせていただいた質問のご回答をいただけないでしょうか?」

「・・・分かりました。ただ、私どもも今回の貴社のプロジェクトに携わらせていただく上で色々準備もありますし、貴社のためにすでに社内でも多くの時間を割いております。これ以上のやり取りは正直厳しいのですし、納期に間に合わなくなってしまうのですが」

「え?どういうことですか?私はまだ何も作業はお願いしていませんし、発注書もお送りしていません。仕事を進めるために絶対に必要な仕様を決めるのに、確認するのは当たり前の話ですよね?」

「私どもも今世の中がこのような状況で、1社でも多くのお客様のお役に立ちたいと思っているんですが、貴社とのやり取りの時間が増えてしまっていて、これ以上は時間取れないのですよ」

「いや、何をおっしゃってるのでしょうか?弊社としては不明点をきちんと潰してからでないと、仕事をお願いできないですし、それは普通のビジネスでは当たり前ですよね?違いますか?それとも、貴社にとって他社さんは余計な質問もしないし、すぐに進められるから都合がいいということですか?」

「そこまでは言っていません。ただこれ以上のやり取りはもう時間がないのでできませんと申し上げているだけです」

「いや、だから、メールでお送りした5つの質問にすべて回答していただければそれでいいじゃないですか」

「すみません、私ちょっとこれから別のお客様のアポイントがあるので電話切らせていただきます」

「え?どういうこと・・・・」

ガチャ。

電話はそこで切れた。A さんは茫然とした。 ビジネスをしていてこんな風にガチャ切りされたのは初めてだった。自分がいけなかったのか?しかし、仕様が確定しなければ見積だって適切なものではないだろうし、何よりそんなものでは稟議も通らないし上司にも説明できない。

「質問に答えてくれない理由」を聞いただけなのに、なぜか逆ギレされて電話を切られた。まったく意味が分からない・・・

失注するコミュニケーション

上記の例は分かりやすくするため多少の脚色はあるが実話だ。ビジネスの世界でというより社会人としてガチャ切りされるようなことは、基本的に起きない。そんな稚拙なやりとりは通常発生しないだろう。

EC サイトのようにネット上で注文まですべて完結できるのであれば、営業マンとのやり取りは不毛だが、今回はそうではない。A さんは「初めて取り組むことなので色々相談しながら」と言っており、C 社も D 社も、Aさんや xx ネットワーク社にはこの分野についてあまり多くの知識を持ち合わせていないということは事前に分かっていたはずだ。

だからこそ、D 社の営業マンは、丁寧にヒアリングをし、説明をしていった。確かに途中、対応できない工程があったのは残念だが、A さんと一緒に考えてくれて話をしていた。

一方、C 社の営業マンは「とにかく早く発注してください」の一点張り。細かい話はしない。本当にこんな営業マンに当たったら怖くて発注なんてできないのは明白だろう。

まさにこれが「失注するコミュニケーション」だ。

  • クライアントの質問にきちんと答えない
  • 都合が悪くなると話をすり替える
  • しっかり確認をせずに「大丈夫」しか言わない
  • クライアントへのヒアリングが甘い
  • 最終的にクライアントの無知のせいにして逆ギレ

このようなことをすれば、容易にトラブルが起きることが想像できるはずだ。

あなたの命を預けるに値するのか

別の例で考えてみよう。もし今回のようなコミュニケーションを医療に置き換えてみたらどうだろうか。あなたは患者で知識もない。この先どうなるのか、どうすればいいのか分からない。しかし日に日に痛みだけはひどくなってくる。

そんな状況で病院に行ったとする。その際の医者から「これは手術ですね、しかもすぐにやったほうがいいので、今からやりましょう」とだけ言われたらどう思うだろうか?

  • いったい何が起きているのか
  • なぜ手術するのか
  • 何の病気なのか
  • 本当に手術は最善なのか

などなど、疑問だらけのはずだ。家族にも相談しなければならない。会社にも連絡しないといけない。万が一のことも考えないといけない。。。

そんな色々な不安が一気に押し寄せてくるのに、医者は「3時間後には開始したいと思いますのでこの書類にサインを」と言ってくる。

あなたはパニックになるだろう。

それでもあなたはこの医者の言う通り、手術をしようと思うだろうか?

あなたはあなたの命をこの医者に預けようという気になるだろうか。

なぜこんなことが起きるのか

実際、なぜこういったことが起きるのだろうか。恐らく C 社の営業マンはどこかでクライアントを「下に見ている」可能性がある。

「分からないところを手伝ってやってるんだから、黙ってオレたちのいうことを聞いていればいいんだ」

という心理が無意識であったとしても働いているからこそ、誠実に回答しないし、「分かったから早く発注してくれ」というトークになるのだろう。

確かに C 社や、上記の医者も専門家であり、プロフェッショナルなのかもしれない。実績も多く、任せたらきちんとしたものを仕上げてくれるのかもしれない。

しかし、今回のクライアントや患者は初心者だ。その初心者も安心してお願いできる(お願いしたい)ように説明を加えないのは、単純にクライアントをバカにしているだけだろう。

「説明をしなくてもできるから大丈夫」という態度が出てしまっている。クライアントはそっちに引っかかってしまうし、残念ながら C 社の営業マンはそれ自体に気付いていない。

ちなみに、このケースではないが別の事例では「そんなことも分からないのですか」といった発言や、クライアントを小バカにするような対応をする会社もある。ニヤニヤしたり、チャットツールでクライアントのコメントに「Bad」ボタンを押してしまうようなケースだ。

こんなことは通常ありえない。

「分からないからやってあげてるのだ」という態度がそのまま出てしまっている。そしてクライアントは敏感にそれを察知する。

A さんのケースでは、初めから正直に、出来ないからお願いしている、分からないからその道の専門家に聞いているのだが、なぜか C 社の営業マンはそれを曲解して「俺の言うことを黙って聞いていればいいのだ」という不遜な態度にすり替わってしまっている。

特に、BtoB においては、関係者も多く、社内における A さんの立場もある。細かい仕様まできちんと確認するのは当たり前の話でそれを面倒臭がっていては、仕事にならない。

また医者の例でも「インフォームドコンセント」という発想がない医療は誰も安心できないだろう。

ちょっとした手間、補足説明を省いてしまうとこのようにクライアント側の不安が増大する。結局これでは双方にとって時間の無駄だし、何一つメリットがない。

こういったコミュニケーションで悪評を広めるくらいなら、初めから D 社のように断った方がマシだろう。

まとめ

ここまで極端な事例はあまりお目にかからないはずだが、本当にそのお客様の役に立ちたいと思っているのかは、営業マンのスタンスで分かる。なぜなら営業マンはその会社の看板を背負っているからだ。

  • 他のクライアントの仕事があると言いながら、結局自分視点でしか話さない
  • 最初は調子はいいが行動が伴わない

これではいけない。まだ仕事が始まってもいないのに「頼みたくない」と思われてしまうのは愚の骨頂でしかないし、印象も最悪だ。

大切なのは、上からモノを言うことでもなく、変に下手に出ることでもなく相手の立場を想像して対応していくことだ。

  • プロフェッショナルとしての高いパートナー意識
  • クライアントと同じ方向を向く(クライアントの実現したいことを理解する)
  • クライアントの困りごとを一緒に解決していく気持ちで対応する

簡単にいえば「困っている/悩んでいる/病気の お客様に対して自分たちがもっている技術でお役に立ちたい」ということだ。

自社の営業マンがこんな回答をしていないか、あらためて考えてみてもいいだろう。

かなり無駄なコミュニケーションコストを払っている可能性がある。逆に言えば、こういった部分をしっかり整備できる企業は、「対応品質」が高くクライアントも安心して発注することができるし、実はそこには大きなビジネスチャンスが潜んでいることも合わせて伝えておく。

 


ビジネスコミュニケーションの「キホンのキ」

ビジネスにおけるコミュニケーションの重要性は、今さら取り上げるテーマではありません。多くの人々が、他者/他社とのコミュニケーションで悩み、苦しみ、時にはメンタルに支障をきたしてしまうことがあります。

特にビジネスの場合には、価値観は多様で、経験値、知識、環境などなどのあらゆる要素において、自分と同じ人はおらず、その前提を踏まえてコミュニケーションをとっていかなくては仕事になりません。

仕事ですから「合わないから嫌だ」という訳にはいかないのです。

コミュニケーションに関わる仕事だからこそ

弊社では、そのようなビジネスコミュニケーションに関わる問題や解決策など、これまで多くの記事でお伝えしてきました。

それは、翻訳や通訳というサービスの根幹は、コミュニケーションそのものだからです。

「ただ良い訳文を作っていればいい」というスタンスではなく、お客様に「他者とのコミュニケーションを円滑にしてビジネスで成果を出していただく」ということを目的としているからです。

トライベクトルが考える「良い翻訳」とは|翻訳会社トライベクトル

一見、翻訳や通訳とは関係のないと思われることも、このような考えのもとに「コミュニケーション」をテーマにお伝えしてきました。

ビジネスコミュニケーション関連記事のまとめ

おかげ様で、翻訳や通訳サービスのご案内等のページへのアクセスと同じくらい(ときにはそれ以上に)、コミュニケーションをテーマにした記事へのアクセスが増えております。

特に、新型コロナウィルスの影響もあってか、「テレワーク」というキーワードから派生し、どうやってコミュニケーションを取ればいいのか、どんな風にアクションを起こせばいいのかなど、管理職でも新人でも悩んでしまうケースがあり、そんな時こそコミュニケーションの基礎を知る必要があるという意図で、記事をご覧いただいております。

そこでこれまで掲載してきたコミュニケーション関連の記事を以下にまとめさせていただきました。

未読のものや読み飛ばしてしまったもの、また一度ご覧になったものなどもあるかと思いますが、本ページにまとめさせていただきました。

ぜひ、貴社のビジネスコミュニケーションに活用していただけますと幸いです。

 記事タイトル解説
テレワーク時代のテキストコミュニケーションコロナウィルスによりテレワークが広がり始めています。テレワーク時のコミュニケーションのヒントを掲載しています。
「分からない人が悪い」という傲慢自分の視点だけでコミュニケーションを取ろうとしてもうまくいきません。ビジネスでの成果を上げるために必要な姿勢とは
これからはハイコンテクストとローコンテクストのコミュニケーションを使い分けて成果を出す時代に最も読まれている記事です。ハイコンテクストとローコンテクストを理解すればコミュニケーションがスムースになります。
5W1Hはコミュニケーションの基本学校で習った「5W1H」を使ったコミュニケーションを使うだけでぐっと楽になります。
日本語を理解できない日本人読解力不足が叫ばれている中、いったい私たちはどのように読解力を高め他者とのコミュニケーションを図ればいいのでしょうか。
企業が求めるコミュニケーション能力とは毎年ランキング1位となるコミュニケーション能力。他者との意思疎通ができない人を企業は採用しません。「この人を採りたい」と思う人のコミュニケーションとは?
徹底的な「ホウレンソウ」でコミュニケーションを活性化する上司と部下、同僚、クライアントなど様々な立場の人とコミュニケーションに欠かせないのがこの「ホウレンソウ」です。
コミュニケーションが「うまくいく」ときの 5つの要素いつも仕事の成果を出している人に共通するコミュニケーションの取り方とは?
「僕はコミュニケーション能力があります」と発言した人の話コミュニケーションは定義が曖昧だからこそ、勘違い発言も多いものです。本当の意味でのコミュニケーション能力とは何でしょうか。
コミュニケーション能力の高い人が行っている6つの行動6つのポイントを抑えることで意思疎通が簡単になります。
大切なのは「自分が何を言ったか」よりも「相手にどう伝わったか」ということ話し手の立場だけで話すのではなく、聞き手を意識して話すことの重要性と難しさを理解しましょう。
読み書きができないと取り残される時代がやってきたWeb全盛の時代に、書く力は必須です。
「聞く力」がない人は成果を上げることはできない営業マンをはじめ、ビジネスパーソンにとっては、聞く力は話す力よりも重要である場合が多いです。
そのコミュニケーションで失注する仕事をする以前で失うビジネスがあるとすれば、おそらくそれはほとんどコミュニケーションの問題です。