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これからはハイコンテクストとローコンテクストのコミュニケーションを使い分けて成果を出す時代に

グローバル化した世界では、多種多様な人々との交流が必須になります。またグローバル化によってコミュニケーションも形を変えています。言い換えれば、slack や skype などのチャットツールだったり、ZOOM だったり、様々なクラウドサービスだったり、スマホを使えばすぐに海外の人々とコミュニケーションを取れる時代だということでしょう。

日本は島国であり、「ガラパゴス」と揶揄されています。それは他国と異なり、自然と日本人以外の人種の方々とのコミュニケーションを最小限にしていたことにも起因します。

そしてそのことによって日本語の特殊性がより一層際立っている事実があります。「日本はハイコンテクスト文化、ハイコンテクスト社会だ」と言われる所以です。

今回はこの「ハイコンテクスト」と対極となる「ローコンテクスト」の 2 つのキーワードに迫ります。

ハイコンテクスト、ローコンテクストとは何か

まず初めに「ハイコンテクスト」と「ローコンテクスト」とは何かを解説します。

「コンテクスト」とは、「文脈や背景」と訳されますが、つまり言外の部分=「文化、慣習、知識、価値観」などのことを指します。

「ハイコンテクスト」とは、「コンテクスト」が共通認識となっている状況であり、この場合には、すべてを言葉にする必要がなくともお互いに理解し合えるので、ハイコンテクスト文化と呼ばれます。

一方、こういった背景が共有できていない場合には、すべて言葉で説明しないといけないため「ローコンテクスト」と呼ばれます。これは例えば様々な人種がいるアメリカのような国の場合は、背景がそれぞれ違うので「言わないと理解してもらえない」ということです。

 ハイコンテクスト社会ローコンテクスト社会
背景・単一民族、単一国家である意味でクローズドな環境
・醸成される価値観などが似通っている
・移民や他の人種が極端に少ない
・様々な人種が住む世界
・文化や歴史的背景が多様
・価値観も多様
特長・言葉ですべて説明しなくても意思疎通しやすい
・間接的な表現が多い
・「空気を読む」ことができる
・「察する力」が必要とされる
・きちんと正確に意図を伝える必要がある
・相手に敬意を払いつつ直接的な表現を使う
・言わなかったことは言わない方が悪い
・察するよりもきちんと伝える

ハイコンテクスト文化からローコンテクスト文化へのシフトはすでに始まっている

このように「はっきり具体的に伝えないと相手には伝わらない」というのが「ローコンテクストの社会」です。

そしてご存知の通り、世界はローコンテクスト社会です。

しかし残念ながら私たち日本人は、このローコンテクストが非常に苦手なのです。「ツーカー」という言葉や「阿吽の呼吸」という言葉、または「空気を読む」などという日本語があるくらい、日本語というのは、「言外を察する」ことを求められていますし、私たちはそれに慣れ切っています。

受け手の解釈に委ねられている部分が大きいとも言えます。(「気が利く」というのは褒め言葉ですが、まさにハイコンテクストならではでしょう)

ところが、世の中は多様化しています。日本だけで考えても明白でしょう。

その変化スピードは落ちるどころかますます早くなる一方です。日本の中でも世代によっては価値観がまるで異なっています(働き方ひとつとってもそう)し、歴史的側面からも考え方が違えばハイコンテクストな状態を維持するのは難しくなっています。

これは世界基準で見れば、当然前述のようにローコンテクストですから、日本国内でも、きちんと説明しなければならない世界に傾いているということです。

つまり受け手ではなく、話し手側が、必要な情報を必要なタイミングで必要な量を提供しなければならないということです。

参考:落ちぶれるハイコンテクスト人材、台頭するローコンテクスト人材

https://diamond.jp/articles/-/186382

「コミュニケーションの欧米化」と「察する時代」の終焉

これまで述べてきたとおり、コミュニケーション自体が欧米化(=ローコンテクスト化)しているということです。

例えば、海外の、特に欧米で作成される契約書はとても厚さがありますが、これは契約時に誤解を無くすためであり、「すべて文字にして書いておく」のは当たり前というひとつの好例ではないでしょう。

そして日本でもインバウンドブームしかり、外国人労働者しかり、このグローバル化=ローコンテクスト化の波は確実にやってきています。

今までは「アレ、やっといて」で済んでいたものが「いつまでに、どうやって作業してほしいのか」ということを確実に伝えなければなりません。

これは日本人にとってみると大変煩わしい部分もあります。しかし、(繰り返しますが)誰もが「空気を読む」ことはあり得ないですし、「察する」という行為が通用しない時代なのです。

つまり、個人の価値観が多様化しているということなのです。

ローコンテクスト社会に適応するために

ローコンテクストな社会では、「1から10まで誤解を生まない表現で説明をする」必要があります。

私たち日本人はなかなかこの発想になれませんが、この根底には「自分と相手は違う」という価値観があります。この部分は、コミュニケーションの根幹でもあり、これまでのコラムでも何度も述べてきました。

上手なコミュニケーションをとるための要諦とも言えますが、「価値観の違いを認める」ところがスタートなのです。

コミュニケーション能力の高い人が行っている6つの行動

 

コミュニケーションが「うまくいく」ときの 5つの要素

 

「僕はコミュニケーション能力があります」と発言した人の話

 

これらのコラムでもポイントは「自分と相手が違う」という前提です。だから「価値観も違う」という理解です。

これが完全に欠落してしまっている場合、いったい何が起こるのか想像してみましょう。

話し手は、受け手の知識や経験を考慮することなく、「自分の話したい順番で、略語を使い、相手の理解度を確認せずに、主観と客観を混在させ、一方的に、話す」ことになります。

そして、話したほうは満足します。「全部伝えることができた」と感じます。

一方、受け手が上述の前提を理解していない場合、話している内容以外の話し方や素振り、態度ばかりに目が行ってしまいます。

ときには「この人、本当は違う意見なのではないだろうか」といった(ある種)勘ぐってしまうような心理が働いてしまいます。

※コミュニケーションにおいてノンバーバルな部分は言語よりも多いので、あながち間違ってはいないのですが、これが過度になると「察する」ことばかりに意識が向いてしまい、肝心の部分を聞き逃してしまうことにもなりかねません。

これは、受け手が(勝手に)想像力を駆使するから、誤解が生まれてしまうケースです。

そしてこれがこれまでの日本社会のコミュニケーション方法だというのは誰しも経験があるでしょう。

では、こういった無駄なトラブルを回避し、ローコンテクスト社会に適応するためにはどうすればいいのでしょうか?

実は、簡単に実践できます。

1. テンプレートやフォーマットを用意する

ローコンテクスト社会では、「言わないと伝わらない」ため、必然的に話し手の責任が大きくなります。これは先ほどの契約書の例と同じですが、説明する量が圧倒的に増えるのです。説明責任が大きくなると言えます。

これは、ビジネスでは上司が部下に伝えるときがイメージされやすいですが、ホウレンソウにおいては、部下から上司への説明でも同様です。

徹底的な「ホウレンソウ」でコミュニケーションを活性化する

 

「正確に伝える」ことがビジネスで成果をあげる上で非常に重要になります。正確に伝えるために、いつでも同じ品質で行動するためには、報告する項目をテンプレート化したり、フォーマットに則って話をするということが考えられます。

どんな人でも、このルールさえ守っていれば一定の品質で情報を伝えることができますし、受け手も安心です。

まず、同じ部署、同じグループといった数人でスタートしてみましょう。

これなら明日からと言わず、今日からでも実践できるでしょう。最近は、チャットツールなども沢山ありますので、これらをカスタマイズしたりすれば、すぐに実践できますし、さほど追加コストもかかりません。

2. 運用ルールを徹底する

テンプレートやフォーマットを準備したら運用ルールを定めます。この「フォーマットに則って報告すること」が絶対です。例外はありません。例外を作った時点でルールではありません。

またルールを破った場合には何らかのペナルティを課しても良いでしょう。全員で「テンプレートで基本的なコミュニケーション取るのだ」というルールを徹底するためです。

これには聞き手も話し手も関係ありません。どちらの立場の場合も順守します。

3. 業務マニュアルなどに集約し発展させる

ルールを徹底するとスムースに運用できるようになります。そしてローコンテクスト社会でのコミュニケーションに慣れて来たら、それらを拡大させるために業務マニュアルに落とし込んでいくことが必要です。

このようにして、グループや部署から事業部、全社、世界へと展開していきます。ローコンテクスト社会への適応は日本人にとって決して簡単なことではありません。

しかし、徐々に変化させていくことで「習慣化」されますので、いつしかそれが当たり前になってくるでしょう。

ハイコンテクスト(日本語)からローコンテクスト(英語)にするとき、言葉を補うから長くなる

ちなみに、翻訳の場合、日本語から英語に翻訳する場合、英語の方が文章として長くなる傾向があります。これはまさにハイコンテクストとローコンテクストの文化の違いが影響していると言えます。日本語は省略できますが、英語はなかなかできません。補足する必要があるからです。

どの言語も歴史や文化の影響をモロに受けていますから、文法構造が違ったり、逆に似たような言葉を遠い国が使用していたりすることもあります。

ハイブリッド コミュニケーション

これまでローコンテクスト社会へのシフトとその対応をお伝えしましたが、日本語の良さ、日本の良さというものもできるだけ失いたくありません。

また現実的な問題として、すべてをローコンテクストのコミュニケーションで行うということは不可能ですから、私たちが意識するのは TPO に応じた「使い分け」ではないかと思います。

簡単に言えば、仕事とプライベートでの切り分けです。

仕事は、必ずその先にお客様がいます。そのお客様へ商品やサービスを提供するために、「正確なコミュニケーション」が必要になります。そのためにはローコンテクストコミュニケーションの方が安全です。

一方、プライベート、例えば家族で話をするのにローコンテクストである必要はありません。(もちろん敬意を払うという点は前提としてありますが)「アレ」「コレ」という言葉が出てきても、相手も理解できるでしょう。

また、最悪の場合、まったく理解されなかったとしてもコミュニケーション上の問題はありません。(他の問題はあるかもしれませんが)

例えば、日本のお笑いなどはハイコンテクストコミュニケーションです。もしローコンテクストになってしまえば言外の意味まで説明することになり、「オチ」が先に分かってしまったり、想像する楽しみがなくなってしまいます。

日本語の素晴らしさは、その「奥ゆかしさ」や「間接的な表現」でもあります。読み手の想像力に委ねる部分も大きいのです。だからこそ、同じ言葉を見ても、様々な感じ方ができるわけです。感性に問う言葉も多いのは日本語ならではでしょう。

日本はハイコンテクスト文化、ハイコンテクスト社会の代表格です。察したり、気を遣うというのは日本の美点だとも言えます。これがあったからこ発展したものも多くあります。

一方、ローコンテクストはこれらをすべて破壊するものではなく、相手との関係性によって使い分けることが大切です。

そして、私たち日本人は、ハイコンテクストでもローコンテクストでも、どちらの文化、世界を知っているからこそ、「ハイブリッドなコミュニケーション」を取れるのではないでしょうか。

 


「翻訳作業前に原稿を読まないのか?」という質問

「原稿を読まないの?」という質問

以前、あるお客様に「翻訳する前に原稿読まないんですか?」と聞かれたことがあります。(実際にご発注いただく前のタイミングです)

最初はよく意味が分からなかったのですが、「翻訳する前に原稿を全部読んで、その時点で不明な点をつぶしておけば訳文の質も上がるだろう」という意図のようでした。

このコメントをいただいたとき、正直申し上げて大変驚きました。確かにこのお客様のおっしゃっていることは(品質を向上させるという点では)理解できるのですが、現実的にこれは難しいと言わざるを得ません。

そもそも、いったいどこからどこまでの作業を「翻訳」と呼べばいいのでしょうか。

翻訳作業とは何か

これはなかなか難しいのですが、そもそも、翻訳作業とはどんな作業なのでしょうか?あまりにも根本的過ぎますが、産業翻訳で言えば「原文にそって忠実に別の言語に置き換えていくこと」です。

Wikipedia:翻訳

翻訳(ほんやく)とは、Aの形で記録・表現されているものから、その意味するところに対応するBの形に翻案することである。

とあります。

ちなみに、弊社の「翻訳」という言葉の定義は以下のように定めています。

原文に忠実に、かつ原文の文意を正確および自然にターゲット言語に訳出すること

いずれにしても、翻訳という作業行為は「もともと存在する原文を使って、異なる言語に変換する作業」のことを指します。

この定義が共有されていれば、冒頭の「原稿を全部作業前に読まないのか?」という質問は現実的にかなり無理があることが理解できるでしょう。しかし共有されていない場合には、こういった発言が出てしまうのかもしれません。(実際今回は起きてしまったので定義の共有ができていなかった弊社にも落ち度はある)

翻訳作業前に原文を読むことができない、いくつかの理由

確かにこのお客様のおっしゃるとおり、「翻訳作業前にすべての原稿に目を通して疑問点を潰して質問し、説明を受けて作業を進める」ことができれば翻訳作業はスムースになると思われます。

ただ残念ながら現実的には難しいと言わざるを得ません。理由はいくつかあります。

理由①:原文自体の信頼性はお客様が確保するもの

この「原文すべてに目を通してほしい」という意図の中には、「原文が間違っているかもしれないからそれを読んで見つけてほしい」ということも含まれているようです。

そもそも原文の精度はお客様側で担保するものですから、そのミスを発見することを弊社で対応することは実質不可能でしょう。

理由②:原文を読む時間、質疑応答の時間とコストは誰が負担するのか

またコストと時間という点からも、非現実的と言わざるを得ません。弊社では信頼できる翻訳者さんをはじめとしたパートナーとともに仕事をしているため、すべてタダで作業することはできませんし、それを強制することもできません。そもそも売れっ子の翻訳者さんにはそんな時間はどこにもありません。また弊社内でもそのための作業をする時間はありません。

理由③:原文の分量が多い場合には、それだけで莫大な時間とコストがかかる

翻訳会社は、少量のものも大量のものも扱っています。そして、どんなドキュメントを翻訳するのかは実際の翻訳対象原稿を受け取ってみないと分かりません。

分量も内容も分からず、かつご発注すらいただいていないドキュメントを確認する必要性はありません。

このように、いくつもの理由が考えられますが、産業翻訳というジャンルで、納期も予算も制限されている中で「原文を全部読む」というのは現実的には不可能です。

その分のコストも、時間もお客様側で保証していただけるなら可能だと思いますが、それこそおかしな話で、お客様側でそこにコストをかけることはあり得ないでしょう。

それよりも、次にご紹介するように原文のレベルを上げてしまうのが最も簡単です。そしてそれはお客様ご自身でできることでもあるのです。

原文の質を向上させる方法

原文の品質を向上させる場合、以下のような方法があります。

方法①:原文をブラッシュアップさせる方法を最初から盛り込んでおく(ライターなどに依頼するのも手)

きちんとプロのテクニカルライターやコピーライター、編集者などをアサインし、翻訳も想定に入れて制作されることをお薦めします。

例えば、日本語原稿で考えるなら、日本語の場合の言い回しは多様ですのでそのドキュメントの持つ性質や目的、対象読者を想定して作成することで、すっきりとした原文を作ることができます。

文章校正や文法などがクリアな文章は、翻訳しやすいため品質も安定します。

方法②:用語やスタイル、TMなど、(信頼性の高い)流用できるものを準備する

参考資料がバラバラに沢山存在するのは困りますが、たったひとつでも信頼できる参考資料があれば翻訳作業時に大変助かります。

翻訳に役に立つ参考資料とは

方法③:誤解を与えるような文章をはじめから作らない

完成度の低い原文を使って翻訳しなければならない場合、品質向上はあり得ません。翻訳はあくまで翻訳であり、原文とは主従関係にあるため、訳文は原文以上の品質にはなりません。

仮に原文を飛び越えて翻訳してしまった場合、それらが合っている保証はないため、「誤訳、訳抜け」と言われてしまう可能性も高いでしょう。

まとめ

このように「原文の品質」をしっかり高めておくことが、読者への最大の配慮であり、ユーザビリティの向上であり、Web なら検索上位に表示される分かりやすい文章であり、翻訳しても誤解を招くことのない文章になるのではないでしょうか。

何でも「準備が7割」と言われますが、翻訳作業をはじめから想定しているなら、原文の準備(レベルやトーン&マナー、表記統一など)は、お客様側で行うのが最も効率が良くなります。

少なくとも「作業前に原文を全部読んでほしい」というリクエストにならないのは確かでしょう。

ぜひ原文のレベルを引き上げ、翻訳会社への依頼をしていただければ、翻訳会社としても良い意味でのプレッシャーになりますし、翻訳者としても真剣に取り組むベき原稿になると思います。


なぜ翻訳するのか?

なぜ翻訳するのか?

「なぜ翻訳やローカライズを行うのか?」その本質とは

貴社では、マニュアル翻訳や Web サイトローカライズ、カタログや日々のプレスリリースをなぜ翻訳するのでしょうか。
弊社ではこの問いに対しての答えを常に真剣に考えつづけています。それは、翻訳やローカライズの必要性に対しての本質を掴むことができるからです。

「なぜ翻訳やローカライズを行うのか?」という問いに対する答えを考えるとしたら、それはどんな答えになるのでしょうか。一例を挙げて考えてみましょう。

例えば、外資系企業が日本のマーケットでビジネスを展開する際、多くの会社がマニュアルやカタログなどのドキュメント類の翻訳や Web サイトローカライズ(ホームページ翻訳)を行います。

そして最も身近な日本市場の場合を考えると、「なぜ翻訳やローカライズを行うのか?」に対する答えとして出てくるのは、『日本人は日本語が好きだから』ではないでしょうか。

もちろん、日本市場でも英語やその他の言語でも通じないことはありませんが、それを正しく理解する日本人はそう多くはないでしょうし、そもそも日本語版があればそれを読みたいと思うのが日本人の心情です。

つまり、『日本人は日本語が読みたい』と思っています。

これは恐らく紛れも無い事実であり、だからこそ、外資系企業は時間とお金をかけてマニュアルを日本語に翻訳したり、カタログを翻訳したり、Web サイトをローカライズしたり、ソフトウェアをローカライズする必要があるわけです。

そしてそうしなければ、製品やサービスが売れないという現実もあります。

日本人は無意識に『日本語を読みたい』と思っています。普段はあまり意識していませんが、だからこそ無意識に感じていることの証明です。

エンジニアや研究者などの専門職の場合には、原文を直接読むことが多いかも知れません。ただしそれはマーケット全体から見ればほんの一部の人であり、圧倒的大多数の日本人は、母国語である日本語を好み、日本語を読みます。

上記の理由により、日本語に翻訳することは貴社のマニュアルやカタログ、Web サイトを読者やユーザが読む可能性を高めてくれるということになります。

しかしここで注意しなくてはならないのは、読み手に対し、確実に正確に伝わらなければ逆効果であるということです。

「せっかく翻訳したのに日本語を読んでも意味が分からず、結局は時間とお金の無駄になり、原文を読むほうが早かった」というご経験をされたお客様も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

このように本末転倒にならないように、高い品質を維持しながら母国語に翻訳、ローカライズを行うことで、貴社ビジネスを市場に浸透、拡大させていくことが可能となります。

特に近年では、「読み手にしっかり伝わる翻訳をしてほしい」というニーズが高まっており、マーケティング翻訳やクリエイティブ翻訳という領域のお仕事が発生しています。

マーケティング担当者に必須の「マーケティング翻訳」とは

 

つまり、『日本語を読みたい』というニーズだけを満たすのではなく、ユーザの『分かりやすい日本語、伝わる日本語を読みたい』という隠れたニーズまでを汲み取った上で、翻訳やローカライズを行う必要があるわけです。

戦略的側面からの考察

一方、戦略的側面から考えると、A 社と B 社製品が競合している場合、A 社の製品マニュアルは日本語に翻訳され、かたや B 社の製品マニュアルが原文のママ(この場合は日本語以外の言語)という状況から比較すれば、読み手が心理的抵抗がなく手にとって読めるのは、A 社のドキュメントではないでしょうか。(エンジニアや研究者も英語は読めるけれどできれば日本語がいいと思っているからです)

このケースで考えた場合、競合他社に勝つためには、RFP や RFI 記入を含め、マニュアル翻訳を行って日本語版を作成しておくことが必須条件となってくるということです。

トライベクトルの翻訳・ローカライズ サービス

前述のように弊社では、「なぜ翻訳するのか」というコンセプトをしっかりと捉えた上で貴社ビジネスをサポートするための翻訳・ローカライズサービスを取り揃えております。

・なぜ翻訳やローカライズを行うのか、本質を捉えた上での包括的ソリューション

・質の高い(=分かりやすい、伝わりやすい)翻訳であること

・コストとしての翻訳ではなく、プロフィットとしての翻訳・ローカライズサービスであること

この機会に、「なぜ翻訳やローカライズを行うのか?」を改めて考えてみてはいかがでしょうか。
きっとその答えは、

・「意味が通っていなくても日本語になっていればいい」

・「安ければ品質は気にしないし、それで構わない」

とはならないのではないでしょうか。

※本コンテンツは、弊社発行の顧客向けメールマガジンである、トラベクマガジン上で大きな反響を呼んだテーマです。ご興味のある方は、弊社トラベクマガジンにご登録ください。

トライベクトルの本質を求める翻訳、ローカライズサービスについて

トライベクトルでは、上記のように本当の意味での翻訳やローカライズというのはどういったものかを常に考え、実行しております。常に進化する翻訳会社でありたいという思いのもとに、貴社にとって最適な翻訳、ローカライズをご提供するべく努力を続けております。


お客様のお悩み(その1)「業界用語や言い回しなど専門的な翻訳はできるの?」

 

弊社に寄せられるご相談の中で、もっとも多いのがこの質問です。

当たり前といえば当たり前の話ですが、これをしっかりと行っているかどうかは当たり前だからこそ非常に重要なポイントです。

今回は、このお悩みについて回答いたします。

分野ごと、グループごとに分けられた翻訳者

翻訳者はフリーランスになる前には企業に勤め、その専門分野の仕事を続けていた人ばかりです。

例えば「契約書の翻訳者」の場合、法務部での勤務経験や弁護士事務所、法律事務所で一定期間仕事をしていたというケースです。以下の例のように、弊社コーディネーターが分野ごとに分けられた翻訳者の中から、最適な翻訳者をアサインします。

このようにしてアサインを行っているために、「この業界ではこういう表現は使わない」「この訳語はこれで通じる」といった判断が可能になります。

 「翻訳カスタマイズサービス」での訳文の「好み」の把握

弊社では「翻訳カスタマイズサービス」で好みを見つけることができます。そのため、お客様の訳文の「好み」を把握して対応することが可能です。

翻訳カスタマイズサービス

プロセスはいたって簡単ですが、実は非常に重要なプロセスです。

翻訳カスタマイズサービスプロセス

「翻訳ドキュメントマップ」上で想定される訳文の方向性の確認

ご依頼いただくドキュメントによって訳し方は様々です。

取扱説明書なら正確に訳していれば直訳的でも許容されますが、カタログならより流暢に、よりコピーライティング的な方向性が求められます。

弊社では「翻訳ドキュメントマップ(TM)」を利用して、ドキュメントの種類と訳文の方向性をマッピングさせ、適切な翻訳者をアサインできるようにしています。

翻訳ドキュメントマップ

documentmap-L

  • 翻訳の品質について

翻訳、ローカライズの品質とは

  • なぜ翻訳するのか

なぜ翻訳するのか?

このように、様々な角度からお客さまのご希望の品質を確認し、ご満足いただける形を採用いたします。

専門的な翻訳ができる理由(その2):事前に翻訳品質が確認できる「無料翻訳トライアル」

無料で翻訳の品質を事前に確認することができます。

これにより、品質、価格、納期、対応の4つのバランスをご確認いただき、自分に合った翻訳サービスをご利用いただくことが可能です。

無料翻訳トライアル

そしてこのトライアルで合格した翻訳者が貴社のドキュメントの翻訳を行いますので安心して納品をお待ちいただくことができます。

※トライアル用の翻訳者と実際の作業の翻訳者が異なるというケースもございますのでご注意ください。詳細は、弊社小冊子「翻訳会社の正しい選び方」をご覧ください。

「翻訳会社の正しい選び方」

翻訳会社の正しい選び方

1cover

・初めてでも理解しやすいストーリー形式!
・「ある担当者の一日」で分かる業者選定のコツとは?
・便利な巻末翻訳発注チェックリスト!
・翻訳ツールは使えるだけではダメ!これが賢い使い方!
・翻訳会社、翻訳ベンダー、ローカライズベンダーへのコストを抑えるには、コツがある!

専門的な翻訳ができる理由(その3):圧倒的な翻訳実績とお客様の声

「論より証拠」ですが、これまで弊社にご依頼いただいたお客様の率直なご意見が、高い専門性や表現力を証明していると言えます。

翻訳・ローカライズ実績

翻訳・ローカライズ実績一覧

お客様の声

お客様の声/翻訳者の声

「文章の内容をよく理解して、丁寧に翻訳してくださいました。語学力だけでなく、専門領域についてのご担当者の能力の高さが伺えます。感謝しています。」(大学教授)

「御社はシステム・セキュリティに関する案件の実績があることや、金額/納期/トライアルの結果/レスポンス全体のバランスは一番よかったです。」(CAEソフトウェア企業 D社様)

導入事例

導入事例

しかしそれでもご不安という場合には、専門用語集の作成などもご提案しております。

専門用語集構築プラン

用語集構築・運用

これによってさらに翻訳の精度を高めることが可能です。

まとめ

いかがでしょうか。上述のようにお客様がご不安に思われる「専門性」や「表現力」については弊社でも万全の体制をもって準備を行っております。

「翻訳力」のある翻訳者情報

以上の3つの理由をまとめると弊社の最大の強みは「品質、価格、納期、対応のバランス」です。

この「バランス」こそが、契約書の翻訳や論文の翻訳、さらに IT、美術、エネルギーなどの各専門分野における専門知識や表現力に対して、しっかりとお応えしていく明確な理由となっているのです。ぜひご安心いただき、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

ご相談内容から分かる「失敗しない翻訳サービス」とは

翻訳・通訳・ローカライズ全般のお問い合わせ

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読み書きができないと取り残される時代がやってきた

ここ数年、「コンテンツマーケティング」や「インバウンドマーケティング」というキーワードを多く見かけるようになりました。

Google の至上命題である「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。」というフレーズがそのすべてを物語っていますが、ユーザにとって役に立つコンテンツやコンテキストを「どれだけ、どのように、どのくらいの頻度で」提供するのかを求められるようになりました。

(つまり、小手先の SEO 対策は一切通用しなくなりつつあります)

そしてその情報の受け取り手でもある私たちは、それらの有用な情報を検索から得て、日々の生活を豊かに便利にしています。

そんな中で、恐らくこれからもしばらく活躍するのが「読むこと」と「書くこと」でしょう。

これは人間の五感のうちの「視覚」が重要であるということです。

「視覚」優位の時代に

文字(テキスト)情報を読むことで、理解し学習し活用するという情報取得プロセスはインターネットがない時代からありました。その基本思想は特に変わっていません。

しかし、問題はその量です。現在、その量は恐らく何十倍にも、何百倍にもなっているのではないでしょうか。インターネットには良くも悪くも膨大な量の情報が掲載されています。受け手のリテラシーが問われるようになりました。

参考:Cisco Visual Networking Index:全世界のモバイル データ トラフィックの予測、2013 ~ 2018 年アップデート

http://www.cisco.com/web/JP/solution/isp/ipngn/literature/white_paper_c11-520862.html

すでに日々の私たちの生活では、

  • スマホやタブレットで移動中に文字を読む
  • 家の中でもスマホやタブレットで文字を読む
  • 口頭での会話ではなく、LINE などのメッセンジャーでやり取りする

といったことが当たり前になっています。AIスピーカーも台頭してきましたが、いまだ圧倒的に多いのはテキスト情報です。

また一方で、当然と言えば当然ですが「書く」機会も爆発的に増えています。

つまり、「読むこと」と「書くこと」の日常生活に占める割合がますます大きくなり、重要になっていると言うことです。

直接会うよりも電話で、電話をするよりもメールで、メールをするよりもメッセンジャーでというようにコミュニケーション手段の変化も当たり前になっています。直接会っていても会話をせずにLINEやメールでということもよく聞く話です。

またこの記事も「書くこと」によって情報を発信しています。

読み手は「読むこと」によって自らの考えを巡らせて、共感したりまたその逆を感じたりしています。冒頭の「コンテンツマーケティング」や「インバウンドマーケティング」はまさにこの「読むこと」と「書くこと」がベースになっています。

マスメディアだけではなく個人ベースで「書くこと」「読むこと」が主となっています。

  1. 顧客へのアプローチの方法が「書くこと」に変わっています。
  2. サービス提供者の選定が「読むこと」に変わっています。

 

例えば、ECサ イトならこれで受発注が完結しますし、一切リアルの場で合わなくても何も問題ありません。結局のところ、「視覚」を意識しているかどうかがより重要になっており、それをないがしろにはできないということです。完全に「視覚優位」の状態です。

あなたの言葉や文字が武器になる

今の時代はこれまで以上に「ペンは剣よりも強し」を体現するような時代です。言葉は時に人を傷つけ、そして時に人を癒すこともできます。

乱暴な言葉を使う人、優しい言葉を使う人など、さまざまですが周囲はその「言葉」を聞いて人柄を判断します。(本質的には行動を見ますが)

そうであれば、この「書くこと」を疎かにすることなく、技術を習得していかなければなりません。

弊社のコミュニケーションサービスのひとつである翻訳・ローカライズサービスも同じです。

翻訳サービス一覧トップ

トライベクトルの強み

「何となく日本語になっていればいい」レベルで済むドキュメントなら何も問題ありませんが、そうでない場合は、しっかりと翻訳しないといけません。少し想像してみてください。

  • もしクライアントが電車の中で貴社のドキュメントを読んでいたら?

  • もし新規客が自宅のソファで貴社のサイトを読んでいたら?

  • もし見込客が貴社と他社の資料を読み比べていたら?

彼らが受け取るのは文字情報です。そこに書かれている条件や仕様もさることながら適当に書かれた(翻訳された)言葉で彼らをこちらに振り向かせることができるのでしょうか?

残念ながらそれでは上手く行かないのは明白です。適当な品質の文章は、適当な製品やサービスしか連想させないからです。

しかし、逆に文章でひきつけることができたら?

これだけ多くの情報が氾濫する中で、同じような製品、同じような商品、似たようなサービスがあれば、選択する側から見ると、もしかしたら「書くこと」で簡単に他社と差がついてしまうかもしれません。製品やサービスの根底に流れるストーリーが見えれば、顧客は惹きつけられるのです。

「書いている人」と「書いていない人」には埋められない差ができる

現状をピンチと捉えるか、チャンスと捉えるかはその人次第ですが、実際に、「書くこと」を続けている人とそうでない人にはこれから確実に差がついてきます。

当たり前すぎる話です。書いていれば段々文章が上手になりますし、書いていなければ(恐らくその時間は読んでいるだけ)上手くはなりません。

翻訳も作業をする中で上手になっていく、つまり熟練の域になってきますが、やらなければ上手くなりようがありません。文章を書くことは、日々の積み重ねでしかないのです。

すべて当たり前のことばかりですが、この地道な作業の繰り返しが、ネット上では大きな力の差となって現れるのは間違いありません。

では、今何をすべきなのか

繰り返しになりますが「読むこと」と「書くこと」は人間の根本的な活動のひとつです。スマホやタブレットを使わない日はありません。誰もが読み手となり、書き手となる時代です。

人間の五感である嗅覚や味覚については、ネットではこれからですから、それまでは読むこと、書くことが優位(視覚優位)な時代は続くでしょう。

そこで個人として、企業としてどんな振る舞いをするのか、どんな表現をするのかが問われ続けることになります。

  • どんなコンテンツを持っているのか

  • どんなコンテキストで伝えていくのか

  • どんな手段でそれらを表現するのか

当たり前のことを意識するかしないか、それが今後の自身の行動に現れるのですから、気づく人は気づき、変わっていくのです。そして、視覚はさらに「見ること」にシフトし始めています。そう、つまり「動画」です。シスコシステムズのレポートでも「トラフィックは2018年に1.6ゼタバイトまで増加し、また同年にはIPトラフィック全体の79%が動画コンテンツ」と記載されています。

参考:ゼタバイト時代:トレンドと分析http://www.cisco.com/web/JP/solution/isp/ipngn/literature/VNI_Hyperconnectivity_WP.html

急速にそんな時代を迎えつつ、これからは人間の五感(視覚、そしてゆくゆくは嗅覚や味覚)などに訴える方法が出現するのではないでしょうか。

読み書きができないビジネスマンは、本当に取り残される時代が始まっていると言えます。

弊社では、動画コンテンツの制作や字幕翻訳プランなどもご用意しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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