導入事例

翻訳・ローカライズサービス 導入事例

日本聖書協会(JBS=Japan Bible Society)は、キリスト教の正典である聖書の頒布と普及を通じて教会に奉仕し、伝道に貢献することを目的とした一般財団法人です。
JBS は2009年に Immersion Digital(イマージョンデジタル)社の「Glo」(グロー)の日本語版の販売を決定。実に40万ワードを越えるプロジェクトを確実に遂 行するために、トライベクトルの翻訳・ローカライズサービスを採用しました。「JBS +トライベクトル」が1つのプロジェクトチームとして機能し、日本語版を発売。ユーザからの評価も上々で、キリスト教という枠を超えてますます広がっています。

 日本聖書協会は一般のキリスト教出版社と異なり、聖書のみを出版しているのが大きな特徴です。1875(明治8)年のスコットランド聖書協会の日本支社設置に始まり、1949 年に財団法人として認可されました。

JBS はヘブライ語で書かれた旧約聖書とギリシア語で書かれた新約聖書の原典に忠実に、かつ、やさしく読める日本語に翻訳・改訂・出版しています。現在発行されている聖書には「文語訳」「口語訳」「新共同訳」の3 種類で、中でも『聖書 新共同訳』(1987 年9月5 日発行)は、教派を問わず、日本の教会やキリスト教関係の学校で用いられている聖書の約8 割を占めています。

ビジュアル聖書ソフト「Glo」は、アメリカ・フロリダ州オーランドで2008年に設立されたImmersion Digital(イマージョンデジタル)社の製品です。

文字で書かれた従来の聖書とはまったく異なり、「Glo」では、動画や写真、地図といったビジュアルを通じて聖書とその周辺知識を体験することができます。聖地へ実際に出向かなければ見られない風景、観光旅行でも立ち入れない場所のパノラマ写真、聖書の解釈に基づいた過去の様子など、キリスト教信者でなくとも思わず引き込まれる世界が、パソコンの画面上に次々と展開されます。

従来の聖書との違いはありますが、「Glo」で映像化されているのは聖書の背景や関係する物事の様子のみであるため、聖書による「教え」を「Glo」が邪魔することはありません。キリスト教の信仰の有無にかかわらず、聖書の世界をより一層身近にしたソフトウェアです。

 

ビジュアル聖書ソフト GLO(グロー)のプロモーション用ビデオ

ソフトウェアのローカライズに加え、プロモーション用のビデオのローカライズも行いました。スクリプトの翻訳、ナレーション収録、字幕編集を一括で行いました。

高度で専門的な内容を、リーズナブルな価格で自然な日本語に翻訳

2009 年にアトランタで開催された見本市でその魅力にふれていたJBS は、画期的で前例がない「Glo」の日本語化を決定。「ローカライズする」ことと「日本語版を発売する」ことを前提に、早急に翻訳会社を探すことになりました。

JBS が海外版のソフトを翻訳したのは、「Glo」が初めてではありません。過去にローカライズを担当した翻訳部の主事補、島先克臣氏は、過去の経験から次のように述べています。
「外国語版のソフトをローカライズするプロセスがどれほど大変か、私は身をもって経験しました。ですから「Glo」のローカライズは、すべてをお任せできる会社に依頼したいと考えていました。」

一方、「Glo」プロジェクトの窓口を担当した出版部の主事補、柳澤真氏は、翻訳会社の決定プロセスを以下のように説明します。
「うちのトップはスピードを求めたので、何社にも相談する時間がありませんでした。そこで、インターネットの情報などから絞り込んだ4 社に見積をお願いしました。」

見積を依頼した中には、すでにキリスト教関係の翻訳で実績をもつ会社もありました。しかしJBS は、次のような理由で最終的にトライベクトルに決定しました。
「見積を依頼した会社には、実際に翻訳が必要な文章をトライアルとして訳してもらいましたが4 社のうち最も品質が優秀だったのがトライベクトルさんでした。それなりの予算をかけて長く付き合うことを考えると、気持ちよくやり取りできそうな会社かどうかも重視しました。」(柳澤氏)

「仕事柄、今まで色々な訳文を読んできましたが、トライベクトルさんの訳文は直訳ではなく、日本語として大変自然で読みやすいと感じましたね。本番の仕事でも、最初に提出される翻訳原稿の質が高く、安心してお任せすることができました。」(島先氏)
島先氏が指摘する「第一稿」の品質をトライベクトルではとても重視しており、その考え方とそこに至るまでのプロセスが JBS の期待に十分に応えられたものとして評価されました。

 

クライアントとのチームワークを大切にし、日本語版を完成

英語版「Glo」の聖書の訳としては、前述の『聖書 新共同訳 旧約聖書続編つき』の本文を使用したため、JBS がトライベクトルに依頼したのは聖書以外の内容でした。
その内容は、バーチャルツアーをはじめ、美術品を含むさまざまや写真や画像の解説、神殿や街の様子、聖職者のことなど、聖書の世界を分かりやすく説明するための多くのありとあらゆる緻密な文章によって構成されていました。 そのため、翻訳作業時には用語や表現や言い回しには細心の注意が必要でした。 スピード重視でボリュームも大きい「Glo」の翻訳は、2011年7月に本格的にスタートし、翻訳の品質を確保しつつ、2012 年4 月ごろには翻訳をほぼ終了しました。

一方、イマージョンデジタル社では、ソフトウェアの開発と多言語・多機種対応のローカライズが同時進行しており、担当者は多忙を極めていたため2012 年の夏に発売予定だった日本語版のスケジュールは大幅に遅れていました。 もとより時差のあるアメリカとのやり取りなので、連絡手段はメール等が中心でした。そうした中、さまざまな連絡や問い合わせに対する回答は、日本側の期待通りにはなかなか送られてきませんでした。

状況打開のきっかけは、開発元であるイマージョンデジタル社にあらゆる方法で積極的に様々な働きかけを行っていたことでした。トライベクトルのプロジェクトマネージャは「今、できること」に集中し最善を尽くしました。結果、予定よりは遅れたものの無事に日本語版を正式に発売するに至りました。

「トライベクトルさんには、翻訳の内容は当然として、プロジェクト管理という面で辛抱強く冷静に、本当によく対応してもらえました。イマージョンデジタル社に対して我々と同じ目線で交渉してくれましたし、我々に対してもしっかりと進捗を管理してもらって大変助かりました。」 (島先氏)
「完成までには色々とありましたが、販売にこぎつけることができて本当によかったです。我々の協会にとってもよい影響がありました。販売メンバーも製品を使って売りたいという意欲を持ってくれて、一体感が出てきていると思います。」(柳澤氏)

  「見積を依頼した会社には、実際に翻訳が必要な文章をトライアルとして訳してもらいましたが4 社のうち最も品質が優秀だったのがトライベクトルさんでした。大きな翻訳会社さんも数多くある中、我々と規模感が合っていて、しかもこれだけの仕事をする会社というのは驚きです。我々からの問いかけにはパッと応答があるし、疑問点への回答も早いし、安心感がありました。翻訳の品質、価格、スケジュールそしてそれを統括するプロジェクト管理能力すべてにおいて付き合いやすく、満足しています。 仕事を誠実にバランスよく進めようとしているのが、よく伝わってきます。」

 

ハイレベルな翻訳者の増員と管理ができればさらなる飛躍が

今後のトライベクトルに対する期待を、JBS の二人は次のように語っています。

「大きな翻訳会社さんも数多くある中、我々と規模感が合っていて、しかもこれだけの仕事をする会社というのは驚きです。我々からの問いかけにはパッと応答があるし、疑問点への回答も早いし、安心感がありました。翻訳の品質、価格、スケジュールそしてそれを統括するプロジェクト管理能力すべてにおいて付き合いやすく、満足しています。 仕事を誠実にバランスよく進めようとしているのが、よく伝わってきます。ご縁があったのだと思います。ソフトウェアの改版や、タブレット/スマートフォンに対応するときは、ぜひまたトライベクトルさんにお願いしたいと思っています」(柳澤氏)

「100 名超のスタッフを抱える競合他社もありますが、リーズナブルなコストにもかかわらず品質がよく、やり取りもラクでした。我々のスケジュール管理までもしっかりしてもらいましたね。もっとボリュームが大きくスケジュールがタイトなプロジェクトではディレクションも難しくなるでしょうが、トライベクトルさんならきっと乗り越えてくれると思います」(島先氏)

 「外国語版のソフトをローカライズするプロセスがどれほど大変か、私は身をもって経験しました。ですから「Glo」のローカライズは、すべてをお任せできる会社に依頼したいと考えていました。仕事柄、今まで色々な訳文を読んできましたが、トライベクトルさんの訳文は直訳ではなく、日本語として大変自然で読みやすいと感じましたね。本番の仕事でも、最初に提出される翻訳原稿の質が高く、安心してお任せすることができました。」

 

担当翻訳者コメント

「Glo」の翻訳を担当すると決まったとき、正直「これは大変だぞ」と思いました。1年間ひとつのプロジェクトに専念するというのは初めての経験でしたし、何より内容が内容です。しかし、不安は大きかったものの、聖書の世界がぎゅっと凝縮されたこのソフトを自分の手で翻訳できるというのは何にも増して魅力的なことでした。そして資料として渡された聖書を読み進めるうちに、私はその世界にぐいぐい引き込まれていったのです。
よく言われることですが、外国語の堪能な人がかならずしもよい翻訳者になれるわけではありません。書かれている事柄に通じていなければ、出来上がった訳文はちぐはぐなものになってしまいます。専門性の高い分野であればなおさらです。IT にはITの、経済には経済の「言葉」があるのです。その点、私はとても幸運でした。JBS 様の翻訳部という聖書と言語の専門家集団とチームを組んで仕事をすることができたのですから。
毎週提出する訳文を丁寧にチェックし、的確なフィードバックを返してくれる。そのような仲間(おこがましいとは知りつつ、あえてそう呼ばせていただきたいと思います)がいることは何より心強く、ありがたいことでした。そしてもうひとりの頼りになる「仲間」がトライベクトル様のプロジェクトマネージャーさんでした。膨大な資料にあたりながらの作業ですから、翻訳にかかる時間はその分長くなります。PM さんは綿密にスケジュールを立て、進捗を管理し、的確に1年という長丁場を乗り切るためのペース配分をしてくれました。JBS 様とトライベクトル様、そして翻訳者である私の「よいものを作りたい」という思いが結実し、日本語版「Glo」は完成しました。少しおおげさかもしれませんが、まさに「三位一体」の関係があったからこそ、このような仕事ができたのだと思っています。

■一般財団法人日本聖書協会(Japan Bible Society)
・設立:1937(昭和12)年10 月1 日
・所在地:東京都中央区
・事業内容:聖書の翻訳、出版、頒布
・URL:http://www.bible.or.jp/

トライベクトルの翻訳・ローカライズサービスについて

「分かる、伝わる」ワンランク上の翻訳・ローカライズサービスをモットーに掲げるトライベクトルでは、翻訳だけでなく DTP や印刷、Webサイトローカライズ(ホームページ翻訳)などをはじめとして、企業活動に必須の「コミュニケーション」活動全般をサポートいたします。 翻訳・ローカライズをはじめ、コミュニケーションについてお気軽にお問い合わせください。

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