英語から日本語への翻訳の場合

翻訳には好みがある

翻訳という作業は、言葉に関するもののため、必ずと言っていいほど文章に対する好みがあります。ビジネスだからそんなことはないだろうと思われるかもしれませんが、実際の現場では、頻繁に起きています。

それらを理解するために、最初に以下の2つの写真をご覧ください。

"It's fine today."を写真で表現する

それでは早速クイズです。

上記の写真のうち、どちらの写真がこの「It’s fine today.」という状況を的確に表現しているでしょうか?

"It's fine today."を文章で表現する

それでは次のクイズです。

前のクイズと同様に、以下のどの文章がこの「It’s fine today.」という状況を的確に表現しているでしょうか?

  • 1. 今日は天気がいい。
  • 2. 今日はいい天気だ。
  • 3. 天気がいいね、今日は。
  • 4. いい天気だね、今日は。
  • 5. 天気が今日はいいね。

いかがでしょうか。それでは、これから翻訳の好みについて解説いたします。

文章には「好み」があるという厳然たる事実

“It’s fine today.”という英文を読んだとき、それに相当する写真では、99% の方が A を選択されたと思います。

ところが、5つの文章の場合はどうでしょうか?あなたはどの文章を選んだでしょうか?

表現の違い

ご存知の通り、1 番から5番まですべて”It’s fine today.” を表す日本語訳です。

語順の違い、倒置法などの極端な例もございますが、青空が広がる天候を表現する場合にこれだけの種類の表現が存在するのです(実はもっとあります)。そしてこれはほんの一例でしかありません。

これらの文章の意味は変わらず、「表現に違い」があることこそが、お分かりになるでしょう。

例えば、1 番の表現が好きなお客様もいらっしゃれば、3番の表現がお好きなお客様もいらっしゃいます。これらはお客様ごとに異なるものであり、まさに「翻訳の好み」と呼べる要素だと考えております。

※この例では、好みを説明するために極端な表現を含めております

翻訳会社としてできる最大限のこと

このように、文章になると「好み」に多様性が出てしまうことがあります。そして弊社ではこの「翻訳の好み」に合わせた翻訳・ローカライズサービスをお客様ごとにご提供するために、より一層、貴社にマッチする翻訳者をお客様ご自身にお選びいただくという方法を採用しています。

当たり前といえば当たり前ですが、このようにきちんと公開してお選び頂くことで、貴社のレビュー時間やレビュー負荷を確実に減少させ、ストレスフリーな状態を作り出すことが可能になるのです。

さらに次のページではより具体的に、弊社の翻訳者が翻訳したサンプル訳文を掲載しております。弊社の翻訳カスタマイズサービスのご説明を踏まえてご覧ください。

翻訳者が翻訳した実際の翻訳サンプル