インバウンド対策は何語から始めるべきか

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拡大するインバウンド業界

まず、どんな言語に対応すればいいのかを考える前に、現在の日本への観光客数を知っておく必要があります。

  • 2013年 訪日観光客数: 約 1,030万人
  • 2014年 訪日観光客数: 約 1,340万人
  • 2015年 5月時点 訪日観光客数: 約 750万人

このように、年々外国人の訪日数は増えています。これにはさまざまな理由がありますが、2020年には東京オリンピックもありますので、さらに加速度的に増えていくことが想定されます。

つまり、インバウンド業界はまだまだ大きくなるということです。

言葉の壁を乗り越える

では、この拡大するインバウンド業界で、どのように差別化を図ればいいのか、そしてどのように表現すればいいのかを考えたとき、まず真っ先に浮かぶのが「言葉の壁」を取り除くということです。

この言葉の壁を取り除くことは観光客側も強く望んでいることでもあります。なぜなら、私たち日本人が海外旅行に行くことを想像してみてください。

どの国にいってもワクワクとドキドキがあります。だからこそ旅行は楽しいわけですが、もしそこに多少なりとも日本語表記のあるお店があったり、片言でも日本語を話せるスタッフがいたら、距離がぐっと縮まるのではないでしょうか。

実はそれは、彼らも同じことなのです。だからこそ、言葉の壁をできるだけ取り除いてあげることが重要になるのです。

データから読み取る言語の比率

では、訪日観光客は、いったいどの国からきているのでしょう。

日本政府観光局(JNTO) の調査によれば、2014年は以下のような比率になっています。

訪日外客数の動向:日本政府観光局(JNTO)

http://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/visitor_trends/

一番多いのはやはりアジアからの観光客です。

2014_asia

そしてその次に多いのは、アメリカです。

2014_us

そして最後は、ヨーロッパとなっています。

2014_Europe

やはり近隣諸国ですから日本に来やすいというのはあります。それに加えて、円安や免税効果なども大きいでしょう。さらに日本政府が国を挙げて誘致しているということも大きな後押しになっていると考えられます。

つまり、アジアの観光客、アメリカの観光客、ヨーロッパの観光客のそれぞれに対しての言語を準備すれば、まずは安心なのではないかと思います。

インバウンド対策としての多言語を絞る

具体的な言語としては、以下が挙げられます。

  1. 英語
  2. 中国語(簡体字、繁体字)
  3. 韓国語
  4. 主要なアジア言語
  5. 主要なヨーロッパ言語

 

すべての言語を翻訳して対応しようというのはさまざまな面から無理がありますので、まずは主要なものから抑えていくべきでしょう。

この順番で対応するのが王道

1. 英語

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国別の観光客数で見ると中国が一番なので、中国語へ翻訳するのが一番効果がありそうですが、それよりも英語の方が実は効果は高いようです。

なぜなら中国語は中国人しか理解できませんが、英語は中国人も韓国人も我々日本人も理解できる確率が高まるからです。分母が桁違いに大きいのです。

また、英語にしておけばヨーロッパ圏もアメリカ圏もまとめて対応できることになりますので、コストパフォーマンス上、最も効果的であると言えます。

ただし、それだけ広く多くの人々が見るものになるので、ヘタな英語を作ってしまうと、マイナスの影響度もはるかに大きくなりますので、品質には注意が必要です。

2. 中国語(簡体字、繁体字)

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英語の次は中国語です。簡体字と繁体字のどちらが必要なのか、それとも両方準備したほうがいいのか、しっかり考えましょう。

中国人は特に「爆買い」と呼ばれるような動きを見せていますし、観光よりも MADE IN JAPAN 製品を購入しようという動きの方が多いようです。

そこから考えると対策すべきドキュメント類や業種も少し変わってくるのかもしれません。

3. 韓国語

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この2014年の統計では韓国人の方が中国人よりも多く訪日しています。(ただし、2015年はすでに逆転しています)

とはいえ、韓国人観光客も多いため、韓国語への翻訳というのも欠かせません。

4. 主要なアジア言語(主にタイ語が狙い目)

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主要なアジア言語といってもピンとこないと思います。この統計から考えると、次に翻訳すべきはタイ語です。タイからの観光客数は年々増加しています。元々親日が多いタイ人が日本に旅行に来るというのは自然な流れかもしれません。

タイの旧正月(ソンクラーン)は、日本の春にあたりますので、そのあたりをしっかりとアピールし、タイ語への翻訳を行うことで、より訴求力の高いアピールができるのではないでしょうか。

5. 主要なヨーロッパ言語

上記のアジア言語は、直近の増加しているアジア人への対応として必須ですが、英語以外の言語である、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語、ロシア語などの翻訳も大切です。

ただ観光客数から考えるとアジア言語に比べて優先順位は落ちてしまいますが、それでも少しずつ対応が求められるでしょう。ただし、英語を理解する人も多いので、それで何とかなってしまうというケースも多いようです。

まとめ

  • インバウンド対策として重要な「言葉の壁」の問題は、多言語の翻訳を行ったり、スタッフの教育を行わなければならない。いずれにしても中長期的な視点を持ちながらの翻訳が必要になる。
  • 翻訳しなければならない言語は、英語、中国語、韓国語がトップ3なのは変わらない。
  • その次は、アジア圏で親日の「タイ語」に注目し、投資すべき。
  • 多言語を一度に翻訳しようとすると大きなコストがかかるため、重要な言語から少しずつ進めていくのがよい。
  • まとめて3言語以上を同時に発注したい場合には、「翻訳まとめてお得プラン」がオススメ。

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