外資系企業の場合には、固有の事情があります。特に多いのが、本社のサーバ内に日本の Web サイトを設置するケースです。本社側のスタッフから見れば、日本のみならずグローバルに他の国の
Web サイトも
まとめて一元管理できるため効率が良いと言えますが、ローカルで考えるとその形で Web サイトローカライズを行うには、いささか障害となることもあります。
そもそもの Web サイトの設計がマルチランゲージを意識していない
サーバの文字コードなどをはじめ、ダブルバイトが考慮されていない
近年は、html ファイルだけでなく .asp や .php、.cfm といったファイル形式が存在しています。またサーバの仕様(スペック)は、各社異なっているため、一概にこうすればいいということも完全には分からない場合があります。例えば
A 社では本社サーバ内に設置はできたが、B 社では日本で新たにサーバを設置し、運営せざるを得ないということも起きています。これらはお客様側の
Web サイトの管理・運営ポリシーに準拠しなければなりません。
また、これ以外にも外資系企業の Web サイトでよく使用されている salesforce.com のような
CRM システムとの連携や、トップページで主に使用される Flash ファイル、Javascript などのローカライズにも気を配る必要があります。
外資系企業の場合には、本社データを使用できるというメリットがある一方でデメリットも存在します。よくあるのは、「本社の
Web サイトをとにかく日本語にしてしまう」というケースです。しかし本当にそれだけでいいのでしょうか?国ごとに文化も風習も、慣習も異なるにも関わらず、Web サイトは日本語にするだけ。日本人に向けた再設計、日本人に合わせた表現など、細部にわたって調整することこそが、真の
Web サイトローカライズといえます。
例えば、以下のようなことが考えられます。
本社のコーポレートブランディングを阻害しない範囲でのサイトの再構成
日本人向けの設計(デザイン、カラー、レイアウト等)およびブランディング
日本独自ページなどの追加、不要ページの削除
もちろん、日本語の翻訳品質がしっかりしていることが前提であり、その上で、ユーザビリティの向上を考えることが大切なのです。そうして出来上がった
Web サイトは、正のスパイラルを描いていきます。